内容説明
画家バルテュスの妻としてヨーロッパに暮らして数十年。西欧上流社会で培われた審美眼と日本人ならではのたおやかな感性が紡ぎだす、心を豊かにする生活術。
目次
第1章 和のこころで紡ぐ、洋の生活(庭花との語らい;アトリエの窓から;私の住まい;朝の食卓 ほか)
第2章 着物つれづれ(着物との出会い;撫子模様の思い出;受け継いでゆく着物;着想 ほか)
著者等紹介
節子・クロソフスカ・ド・ローラ[セツコクロソフスカドローラ]
東京生まれ。1962年、上智大学フランス語科在学中に画家バルテュスと出会う。1967年、結婚。70年代より自らも画家として活動を始め、欧米で個展を開催。2001年にバルテュス没、翌年、バルテュス財団発足とともに名誉会長に就任する。2005年、ユネスコ「平和のアーティスト」の称号を授与される。同年から2006年にかけて、「節子の暮らし展 和の心」開催。随筆家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
46
画家バルテュスの妻、節子さんのスイスでの暮らしのフォトエッセイ集。お着物姿の節子さんがとにかく美しく、風光明媚なヨーロッパの景色の中に佇む節子さんはまるで夢かうつつをさまようような情景でした。このマダムは根っからの富貴の生まれらしく華麗なる暮らしぶりやお召し物が少しも嫌味に感じません。サハラ砂漠に赤い傘と紅い着物で佇むショットが印象的でした。夫亡きあともその静かな暮らしを守りヨーロッパに暮らす節子さん。こりゃ憧れますよねえ。2017/01/02
ケイプ
12
「和」と寄り添いながらスイスの小さな村で暮らすド・ローラ節子さん。着物姿の彼女のたおやかさ、内から出る美しさにうっとりです。この本の中で紹介されている「書帙」印象的でした。ブックカバーとはちょっと違って本を入れるための袋なんですが、古布や端布を繋いで作られていて素敵でした。私も作ってみたくなりました。2015/05/27
takao
1
自然豊かなスイスの村に住む。2017/01/10
takao
1
自然豊かなスイスの村に住む。2017/01/10
紅ずきん
1
スイスの古いお屋敷に節子さんの着物姿がしっくりとなじんでいる様は見事。お年を召してからも渋いばかりの着物ではなく、普段着に銘仙を着たり、派手色の着物も躊躇なく取り入れているのは素敵だと思う。コーディネート力は浮世絵や絵画をたくさん鑑賞することによって培われていくというのはなるほど☆譲り受けた着物を自分に合うように着こなされている姿は外国の風景に溶け込んで眼福です。逆に外国だからこそ格式にとらわれず自由な着こなしを楽しめるのかなぁと思ったりもする。2016/04/09