内容説明
やさしい手ざわり、ほのかなぬくもり、とろっとした口あたり…。基本のお椀から、あると楽しいうつわまで。輪島の塗師と人気スタイリストが、毎日使える漆のうつわを紹介します。
目次
高橋みどりのいつもの食卓
赤木家のお椀ものがたり
塗師屋さんを訪ねる
講座 ぬりものって何だろう
輪島塗の歴史
ぬりもので食べる
これからつかう、ぬりもの
著者等紹介
赤木明登[アカギアキト]
塗師。1962年岡山県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業後、編集者を経て、88年に輪島へ。輪島塗職人・岡本進氏のもとで修業後、94年に独立。97年、ドイツ国立美術館「日本の現代塗り物十二人」に、2000年には東京国立近代美術館「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」に選ばれる
高橋みどり[タカハシミドリ]
スタイリスト。1957年東京生まれ。女子美術大学短期大学部で陶芸を専攻後、テキスタイルを学ぶ。大橋歩氏のアシスタント、ケータリング活動を経て、90年、フリーのスタイリストに。料理本のスタイリングをメインに活躍する
日置武晴[ヒオキタケハル]
カメラマン。1964年東京生まれ。婦人生活社、柴田書店の社員カメラマンを経て、フリーに。主に雑誌や書籍の料理撮影で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichi
21
【図書館本】漆塗りは高級で特別な時しか使えない。と思っている方や扱い形がわからない方など初心者向けにとてもわかりやすく丁寧に漆塗りについて説明されています。漆塗り椀ができるまでの工程、色んな作家さんのお椀が紹介されていて眺めているだけでも楽しい!この本はバイブル本として今度購入しよう!2017/12/28
misui
4
赤木明登さんのお椀を購入したので今度は熟読。たかが食器といえどそれが食という生の根本に関係しているからこそ、ひとついいものを取り入れただけで生活全体の捉え方が変わっていくというのは如実に感じる。2015/12/09
pino
4
漆器はいいですよね。手に馴染むし、口をつけた時のあたりも優しいです。漆器は高価とのイメージがありましたが、職人さん(作家さん)の思いや、技の奥深さにふれると、納得できました。私にはまだ手がでませんが、いつか、揃えていきたいな。と思います。このような文化はずっと受け継がれていってほしい。2012/03/01
misui
3
「ぬりもの」の基本構造を、木地は骨格、下地は筋肉、上塗は皮膚、加飾は化粧と例えているのがとてもわかりやすい。なにぶんそれなりに値が張るものではあるので気楽には買えないが、椀と盆くらいはいつかきちんとしたものをと思わせてくれる。2015/11/30
amataando
3
仕事がきっかけで漆との関わりが深くなった今、読んでよかった一冊。押し付けられることなく漆の良さがスッと入ってきます。あとタメになる豆知識も。まずはお盆が欲しい。2014/02/16