内容説明
古今の器を知り尽くした四人の骨董商が、毎日の食卓でつかいたい現代陶芸家の皿や鉢を紹介。
目次
第1章 眼利きがえらぶふだんづかいの器(坂田家の朝食;坂田和実が推す「うつわ名人」 ほか)
第2章 座談会・よい器ってなんだろう(四人の眼利きが選ぶ「究極のうつわ」;食器にルールはありません ほか)
第3章 とっておきの酒器拝見(器におぼれる)
第4章 うつわ名人の「食器棚」(内田鋼一―やきものに国境はない;額賀章夫―量産から生れた技 ほか)
著者等紹介
青柳恵介[アオヤギケイスケ]
1950年、東京生れ。成城大学大学院博士課程(国文学)修了。現在、成城学園教育研究所勤務、成城大学短期大学部日本文学科非常勤講師
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感想・レビュー
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kokekko
3
皿を選ぶ本というより、対談している四人の骨董玄人の言い分を「へえ~」という感じで読む本。いろいろな好みの話が聞けて嬉しい。しかし2006年の本だというのに嫌味な上から目線や女性蔑視(というより軽視、同列の存在だと思っていない)的な発言があるのは、器の古さとは違う部分の古さを感じてしまっていただけない。一番驚いたのは、かつて芸術新潮に「めききに月5万円渡して好きなものを買ってもらいそれを原稿にさせる」というコーナーがあったということで、そんな時代があったのかと驚いた。2022/11/17
naonao
3
骨董と民芸。自慢と説教多し。こういうのとロハス系とファンシーの間が一番欲しいのに。2009/04/02
うにこ。
2
器や盛り付けにめちゃくちゃ興味はあるけど下手くそなのを自覚しているので、すごく面白く読めた。骨董屋さんが自宅で使ってる器の紹介とお話。安い現代のものを使ってる人もいれば、骨董を、欠けたまま使ってる人もいる。それぞれの美意識の違いも良い。2022/11/12
misui
2
4人の骨董商の普段使いの器拝見という趣旨の一冊。目が肥えているだけあって並々ならぬ器もあるが、さすがに普段用としては手頃なものを選ぶらしい。安東次男の「マンションに越したら古備前のやきものが部屋に合わず処分した」エピソードが印象に残る。2015/10/16
ラグエル
2
笠間焼きの額賀章夫さんの、鉄釉のお椀が好みだなあ。先日、息子がご飯の準備を手伝ってくれようと頑張って、僕のお気に入りお茶碗を割ってしまった。割られたショックもあったけど、彼もショックだったと思うし、折角お手伝いしようとしたのに、っていうおもしろくなさから、謝りたくなくてそっぽ向いて泣き出す息子を叱れなかったなあ。叱るべきだったんだろうけど。よくない親だなあ。金つぎで修繕しながら、何か次に気に入る茶碗みつけようっと。 2011/05/31