内容説明
日本のすみずみに、多くの旅をかさね、『街道をゆく』はじめ数々の名エッセイをのこした司馬遼太郎。その網膜に刻まれた地を訪ねゆけば、誰もがなつかしむ日本の「原風景」があり、愛した美術品に向かえば、それを生んだ真摯な魂が透けてみえる。作家をなぐさめた自宅庭や住居のたたずまい、司馬遼太郎記念館(安藤忠雄設計)の全貌も収録。
目次
1 この国を旅する―紀行エッセイ傑作選(涙腺が痛む私の“原風景”竹内街道(奈良県当麻町)
消えた琵琶湖、安土城趾(滋賀県安土町)
竜馬が駆け抜けた“脱藩の道”梼原街道(高知県梼原町) ほか)
2 美しきものとの出会い―美術エッセイ傑作選(絵を描く善財童子須田剋太;司馬流“日本甲冑小史”;きわどく生きた八大山人 ほか)
3 東大阪の家(「司馬さん」は黄色い花が好きでした;安藤忠雄設計司馬遼太郎記念館オープン;司馬遼太郎との対話の場に ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
38
眺め読みすると、司馬さんの心持ちに少し近づける気もする。司馬さんが買った「洛中洛外屏風絵」はいくらで購入したのだろう?すごく気になる。司馬遼太郎美術館行ってみたいなあ。あと、多くの作品が生まれた、ブーメラン机も生で見たい。2016/11/04
金吾
23
司馬さんの感性が少し垣間見得たように感じました。神保町、奥様、須田さんの話が良かったです。2025/06/05
Book Lover Mr.Garakuta
16
【図書館】【速読】【高速マルメ読み】:司馬さんが見た歴史的原風景を追っていた本。司馬さんの私生活に触れる事が出来ました。司馬さんが、執筆している姿に思い入れを感じますます彼に対する愛着がわきました。さすが一流のエンターテナーだと思う。取材の記録をつけていることに感動を覚え見習いたいと思いましたね。2023/02/19
田中佳代子
4
♪司馬遼太郎さん、天国でも、大好きな「黄色」 のお花に囲まれて本を書いていらっしゃいますか? 今の季節だと「ひまわり」 がピッタリですね。 私のお気に入りの「風景」 は、開明学校の教室。 木製の、「二人がけの机といす」 に、なぜか心ひかれます。 愛媛には親戚もないのに、夢にリアルに登場したことがあり、「伊予」 の町をぜひ訪れてみたくなりました。2009/08/02
takao
1
歴史の旅2016/11/20