内容説明
ハウス栽培や養殖で、「旬」がなくなってしまった現代。そこで、江戸時代の料理本から、本当の「旬」をつかむ料理を、正月から春夏秋冬の順に、選りすぐってご紹介します。見て楽しみ、読んで味わい、作ってまた楽しい、粋な味の数々。
目次
合歓豆腐
くわゐ金団
利休卵
鯛の香物鮓
蛤なべ
玉子ふわふわ
松魚筒切きじやき
筍羹
いちご汁
鮎南蛮漬〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
9
たまに時代小説を読みます。すると眠狂四郎殿はいつも何を食べているのだろうと想像したりするのですが、知識がないのでホワイトノイズ状態なり。そこへ「どんぴしゃり」の本書の背表紙が目に飛び込んできた次第。フランス料理と対極にあるようなシンプルイズベスト斯く在りき、みたいなラインナップ。写真を通しても「風流ですね」という木霊が響き渡ります。本書を読んでいて「豆腐百珍」も気になってきました。ミーハーですが、嵐山で食べた湯豆腐は美味しゅうございました。ごちそうさまでした。おそまつさまでした。2017/09/03
かりこ
3
江戸時代の料理を紹介した本。大きな写真付きなので味などを想像しやすいのが良い。利休卵、卵ふわふわ、麩の焼きは是非いつか食べてみたい。2013/02/16
いすか
1
お江戸の料理を、文献からリファインする形で再現。レシピだけではなく、江戸の食文化もあわせて紹介する。内容は『シンラ』1997年1月号から1998年12月号に連載したものを増補し、再編集したもの。この本の「玉子ふわふわ」は『だんだらごはん』と同じ作り方。2018/09/14
necoko19
1
★★★ 完本のほうも読みたい!2012/03/02
ふむふむ
1
「みをつくし料理帖」の料理はこのような江戸の料理を参考にされているんでしょう。「卵のふわふわ」「焼き柿」確かこんな名前が「みをつくし料理帖」にあったような。。。2012/02/17