出版社内容情報
インドの天地には神々が満ちあふれている。ヴィシュヌ、シヴァに代表されるインド独自の神々の物語を、大衆宗教画や神像などでヴィジュアルに解説。
目次
第1章 ヒンドゥー教とは何か
第2章 ヒンドゥー教の神々(ブラフマーと三神一体;ヴィシュヌとその化身;シヴァとリンガ崇拝;女神と性力信仰;クリシュナの生涯;ガネーシャ;スカンダとムルガン;南インドの神々;スールヤと九曜)
第3章 大叙事詩の世界(「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」)
第4章 その他の諸宗教(ジャイナ教;シク教;イスラム教とキリスト教;新仏教)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
31
濃いなあ~。お腹いっぱいw ギラギラな宗教画の元絵は19c、ヴァルマーさんらしい(彼の絵は結構いい)2020/10/25
ヨミナガラ
16
“シヴァ信仰の最大の特徴は、神がリンガ(抽象化された男根)の形で崇拝されること”“ヴィシュヌ派は〔…〕ユーモラスな説明〔…〕あるとき七人の聖仙が〔…〕三神の中で誰が最も偉大な存在だろうかと話し合った〔…〕ブリグ仙が直接会いに行って判断を下すことになった〔…〕ブラフマーはヴェーダと知識の管理者であることにうぬぼれ〔…〕挨拶さえしなかった〔…〕次にシヴァ〔…〕妻のパールヴァティーと性行為の真最中〔…〕何百年たっても果てしなくやりつづけているのに呆れかえり、この神は暗闇の中で性器の形で礼拝されるようになるだろう2014/08/13
にゃにゃ美
14
インドの神様に興味があれば、ぜひ(笑)これまでネットからの情報で知っていたのは神々のエピソードがツッコミどころも多くて面白いこと。アジアンテイストが好きな私は無宗教だが部屋にガネーシャとラクシュミ―という神様の雑貨があり、そこに花やキャンドルを置いている。心が落ち着くインテリア。「入門」でも、詳しく書かれてると思う。カタカナの名称が多く、予備知識があっても少し混乱するので、興味がなければ、しんどいかな。2016/06/06
allite510@Lamb & Wool
9
ヒンドゥーの神々たちをざっくり大掴みしたいと思って手に取り、ざっくり流し読んで余計わからなくなって本を閉じる、というようなことを二度繰り返し、三度目の再読でやっと少しは掴めたような気がしている。入門書で掴めるほどわかりやすいものではないのだ。当然だろう。それはつまり相変わらずわかってないということなのだが。まあとりあえず入門の次には行けそうな気はしている。2018/11/30
荒野の狼
5
インド神話を大衆宗教画を豊富に用いた類書には佐藤和彦の学研ムックシリーズ(インド神々の事典、インド神話の謎)があるが、紹介されている神々の数では佐藤が上だが、取り上げられている神や二大叙事詩の記載などはこちらが詳しい。双方の本で重複する部分もあるが、インド神話などを読むときには、いずれか一つあるいは、2冊とも座右におきたい。神々の名前などの用語にアルファベットの併記がない点では佐藤の書に劣る。2011/12/26