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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
『鮭』を読む―高橋由一の人と作品
年表=高橋由一とその時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
deerglove
4
表紙の『鮭』が芸大で特別展が開かれ、シンポジウムが催されるほどの問題作?だったとは知りませんでした。確かにその色彩や筆触は、見れば見るほど惹きつけられるものがあります。ただ、それ以前に描かれた〈墨水桜花輝耀の景〉も、〈江の島図〉も息を呑む素晴らしさだし、〈鱈梅花〉〈鯛〉を知らずに生きているのは日本人として恥ずかしいと感じるほどですね。いや、驚きました。2016/05/13
oz
4
初読。高橋由一(1828〜1894)は江戸・明治の洋画家でその習熟度から最初の洋画家とも言われる。佐野藩剣術師範の嫡男として生まれ、当然画は許されなかったが、若干二十歳で幕府お墨付きの狩野派の画法を習得してみせ、画の道で生きることを認めさせたという。横浜で洋画に触れるとたちまちその技法も吸収し、パリ万博にも出品している。『鮭』『江ノ島』『左官』などあくまで日本的な画題を油彩画の技法で再現してみせ、それらはもはや模倣でなく完璧な日本の油彩画であった。これらが東京芸大に収蔵されていることはまさに必然といえる。2014/10/04
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