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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
又兵衛工房と絵師又兵衛―岩佐又兵衛の人と作品
年表=岩佐又兵衛とその時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
3
岩佐又兵衛の作品を観ていたが、とにかく人を描いている。それで、この人物たちがとてもかわいらしい。おそらく彼の時代の感覚では「かわいらしい」とは感じられなかったのだろうが、今の感覚ではみんなあどけなく可愛らしい。ユーモアとは違い、人間が弱みをさらけ出している感じ。2015/01/29
oz
3
初読。岩佐又兵衛(1578〜1650)は浮世絵の祖とされる江戸初期の大和絵師である。父は一国一城の主であったが、信長に謀反を企て一族郎党根絶やしの憂き目を見る。遺児となった後は母方の姓を名乗り、成人後は小姓や浪人として生きるうち画の道に入り、福井に落ち着く。当時、江戸では絵師が不足していたため、又兵衛は江戸で狩野派の下請けとして多くの作品を遺す。代表作である川越仙波東照宮の『三十六歌仙図額』はこの頃の作で、ユーモラスかつ雄渾な筆致の人物画は又兵衛の代名詞となる。晩年は多忙の中、帰郷叶わず江戸で客死する。2014/09/10