自在の輪

ピエール・アレシンスキー

新潮社（1976/07発売）

• サイズ B5変判／ページ数 204p
• 商品コード 9784106015120

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[袖崎いたる]

アンドレ・ブルトンのファン、な画家のエッセイ。パッチワークみたいにツギハギされた印象録になっているので、なにか一貫したものが読めるわけでもない。とはいえ、世界への触知は微妙だ。仙崖にも惹かれていて、車輪をモチーフにした絵を描いたりして。出口裕弘が訳者なもので、解説がありがたいものになっている。わたしの画業にもちょっと示唆してくれるところもあった。アレシンスキー、覚えておこう。

2020/12/15