叢書創造の小径 表徴の帝国

ロラン・バルト/宗左近

新潮社（1991/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 175p／高さ 23cm
• 商品コード 9784106015021
• NDC分類 954
• Cコード C0000

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[なさぎ]

かつてロラン・バルトが日本に対し抱いた「虚無」は、人類がアンドロイドに対し抱く「空虚」と同種のものではないか。意味を持っていると思っていたものが実は意味を持たず、すなわち、それが逆説的に単なる駆動でしかなかったマシンとAIの内に生命と意思を見出させしむる、そんな感覚。まさに色即是空、空即是色。

2018/10/29

[Mentyu]

「空虚な中心」で有名な本という程度の認識しか持っていなかったが、自分自身が表象分析を勉強せねばならない状況に追い込まれてしまったのでとりあえず読んでみた。なるほど、難しい。天ぷらと東京が空虚な中心だということは分かったが、いかんせん記号論やエクリチュールといったものへの勉強が足りておらず、他の部分は何を言っているのか上手くつかめなかった。解説も難解で理解できなかった。結局、本を読んだと言うよりは、雰囲気を知っただけという感じになってしまった。

2017/04/02