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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
17
ブックオフで、クレーの「造形思考/上・下」(ちくま学芸文庫)という本をフムフムと立ち読みしていたのだが、各860円という値段に負けて、買いそびれた。以来、クレー欲でムラムラしている。天使シリーズをはじめとして、クレーは、いびつでへんてこな絵を描く抽象画家として知られているけど、「造形思考」によると、それらはすべて「計算」に基づくものらしい。ギリギリまで形式を計算して「形式をずらす」(たぶん、これが「クレー欲」)。言ってみれば「型破り」の一言で済むのだけど、型に対する並々ならぬ執着をこの画集から感じとった。2017/04/10
白義
14
どこか柔らかな色彩、幻想的だが懐かしく、グロテスクさの中にもぬくもりがある作品が多く、またその一方で強い理論的、分析的な側面もクレーにはあったという。緻密さに裏付けられた夢想という風情でとても好み。古代的なところと超時代的なところの解け合った感じといい、奔放に空想するだけでなくその背景に普遍的な何かを希求しそれを可視化させようとした形跡がある。大岡信による解説ではヴァレリーとの対比でそのイメージを論じていて興味深い。「死と焔」「征服者」が特に好みで、不安のただ中にあって思索的な側面と生命力が融合している感2017/01/22
ヤギ郎
11
パウル・クレーの作品を32点収録している。各作品にちょっとした解説があり、また巻末に論文とクレーの年表がある。抽象的な作品や図形を組みあせた模様など、さまざまな作品がある。14「魚の魔術」/幻想的な世界の中で何匹かの魚が泳いでいる。この雰囲気はアニメ作品「色づく世界の明日から」を思い出す。2023/01/27
Kyoko
8
クレーの幾何学的な世界観が好き。やっぱり一番すきなのは「本通りとわきみち」。きれいな色遣いが好き。2012/12/28