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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
19
ただの便器を作品と称して出品しようとして拒否された伝説的作品「泉」に代表されるように現代美術、前衛アートのイコンと化したデュシャンだが、初期からの作品を見るとただの芸術の破壊者ではなく、確かな油絵の技術や豊かなイマージュを備えた人物であることがよく分かる。油絵作品の「お前は私を……」はだまし絵を仕込むような技巧とただのオブジェを脈絡なく併置し、絵画自体への批判的眼差しが満ちている強烈な作品。解説では前期ウィトゲンシュタイン哲学と作品、芸術、理念、言語の結びつきを断ち切り自由にする作風が共鳴と指摘して面白い2017/01/27
阿部義彦
16
これも古本市で買いました。同じ物を遙か昔に所有してましたが、引越しの際にか紛失してしまったので、もう内容もほぼ頭にはいってますが、当時19歳の自分には最大級の影響を与えて、今でもその呪縛から逃れられない、現代美術の始祖。本棚に有るだけで安心して気分が落ち着きます。まあこんなのに夢中になったから入院したりして遠回りの人生を歩んだとも言える呪縛と希望の書。2023/04/30
すずき
3
今まで「泉」くらいしか知らなかった。ウィトゲンシュタインの辺りからかなり話が難しくて理解が及ばなかったが、デュシャンの言語に関する考えを知ることができて大変面白かった。2017/03/21
脳疣沼
2
芸術はその思想とセットで観なきゃいけないことがよく分かる。芸術家は隠れインテリでなくてはならなく、ウィトゲンシュタインなどの哲学を背後に隠し持っておかなければ、まさしく「俺(素人)でもできる」という話になってしまう。アイディアバトルであるから、賢くなきゃダメなんだろう。2016/12/29
天城春香
2
普通の裸婦像やピカソっぽい絵も描いてたんですね、とど素人は感じました。2012/12/27