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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
89
小学校の時、美術展で彼の絵を観た時、瞳が描かれていない絵が多くて正直、怖かった。細長い輪郭と瞳のない、どこを見ているかわからない、魂の抜けたような顔に見え、ものすごく哀しそうな、描いた人自身が不幸そうなイメージがしばらく続いていた。おまけに光も影も感じられない。でも表紙のように瞳がしっかり描かれている絵もたくさんある。この差は何なのだろう?というのが興味の発端だった。この本を読んでそれらは「人生の無言の受容」に繋がっているのだと知った。そしてやっぱり一抹の哀しさが残った。2013/03/08