新潮美術文庫<br> ルソー

新潮美術文庫
ルソー

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  • サイズ B6判/ページ数 93p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106014338
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0371

出版社内容情報

画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

136
シャーガールと並んでルソーは私が一番好きな画家だ。ルソーの絵には尽きることのない魅力がある。童話的でありながら、不気味なところがあり、一見写実的に見えながら、夢の入り口になるような幻想性がある。そのルソーの魅力はこの小さな画集でも堪能できる。巻末の岡谷公二氏による「ルソーの人と作品」が読み応えがあり、ルソー自身もとらえどころのない謎めいた部分を持った人であることが分かって、興味深かった。2016/01/31

つくよみ

75
★★ アンリ・ルソー(1844-1910)の作品を32点収め、それぞれに解説を付記した画集。 作品郡の後には、やや詳しいルソーの評伝が収められている。画家の、風景画と人物画の融合への拘りについて。さらに、ルソーの一風変わった生涯について解説。ルソーの人物像を知った後に見返して観ると、さらに作品を興味深く観ることが出来るだろう。巻末にはルソーの年表付き。生涯二度の逮捕・拘留についての事情や、長年謎とされていた、ルソー自身のメキシコ遠征の伝説が生まれた背景にも言及している。手軽な割りに、中身の濃い一冊。2014/04/05

まめ@暫くイン率落ちます

36
原田マハの楽園のカンヴァスを読み無性に惹かれて本書を購入。作品集もさる事ながら沢山の逸話も楽しく読めました。 彼の手法、ほぼ二次元であるのに引き込まれるような道。また一度も行ったことのない楽園を何枚も描いているがこれはルソーの心の奥底にある憧憬なのか。大体は動き出しそうな絵なら分かるがルソーは動いてるけど絶対動かない絵、不思議な魅力満載。2018/11/02

ホークス

28
ルソーの画集にとても感銘を受けた。内奥のイメージが常識や体裁を無視して表現されている。全ての人物は感情が読み取れず、かつ過剰なほど逞しい。景色の奥へと続く道は異界を予感させて不安を煽る。砂漠に眠る女にライオンが歩み寄る「眠れるボヘミア女」、黒い疎林と白いピエロがシュールな「カーニヴァルの晩」など、世界は幻想に満ちて不可解だ。しかし晩年、熱帯の原始林を描いたシリーズで画家は夢想に遊ぶ。謎めいた心地良さの「蛇使い」、絢爛たる植物群が躍動する「夢」。勝ち負けや優劣への拘りを捨て、慰めと安らぎに至るヒントがある。2019/11/17

yk

9
ルソーの絵好きです。あまり知らなかったけど楽園のカンヴァス読んでからちょくちょく見に行ったりしてました。なんとも不思議な絵だ。2021/10/19

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