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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
14
私は絵を見るのが好きなので、この新潮美術文庫のシリーズを集めています。アングルは馴染みのない画家だったのですが、本書を読んで親しみを感じるようになりました。巻末の解説によると情熱よりも理性を前面に出して絵を描いたそうです。確かにどの絵も端正な雰囲気を持っています。肖像画では人の体の中にある体温は伝わってきません。でも代表作の「トルコ風呂」にある官能性は退廃的な美は、人間が存在していることの重みと淡い哀しみが伝わります。アングルは単純な言葉で表現できない、人間の存在を丸ごと描こうとした画家だと感じました。2023/11/23
takakomama
7
肌がなめらかで、表情が理知的な肖像画が多いです。アングルの師は、新古典主義の創始者ダヴィッド。脊椎が長いとか、現実の形態とは違っているのは奇妙?社会人講座「フランスの歴史や建築、芸術」の復習。2023/11/26
almondeyed
0
フェリックス・ヴァロットンはアングルの絵に触発されて女性の後ろ姿のヌード画を何点も描いている。となると、アングルはちょっと奇妙な(ビザール!)ヌードを描く画家の先駆者という事になるのか。この本でも、身体の描き方がかなりデフォルメされている部分を詳細に説明してくれていた。今までアングルの絵は模範的でつまらないと思っていたのだが、これを読んでからは面白く感じられるようになった。2014/08/20
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