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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
8
ドイツ・ルネッサンスを代表すると言われるだけあって、パット見てきらびやかなのが伝わる豊かな色彩センス、髪の毛の細部まで込み入った写実性、そしてイタリア・ルネッサンスとは微妙にずれたところから生まれたものか、ファンタジックな雰囲気など素人でも一目見れば凄いししかも美しいのがよーくわかる物凄い達者さ。加えて、どの絵も強烈な内面性というか、力強い眼差しのものが多く意志に溢れているのも魅力。だが、水彩の風景画、自然画になると一転、印象派風で日本画にも通ずる淡い魅力を備えた作品まで並んでいる。予想以上に好みの画家だ2017/02/14
oz
5
初読。デューラー(1471〜1528)はドイツの画家・版画家。金細工職人の家に産まれ、版画修行の中で絵画の才能を開花させる。芸術先進国であったイタリアを訪れ、遠近法、解剖学、テンペラを祖国に輸入する。世評が高まった後郷里に留まり、やがて皇帝の庇護下で作品を制作する機会に恵まれ、ドイツ・ルネサンスの代表的人物となる。宗教画と自画像に分類できる油彩の作品群は概して高密度であり、精緻さ故に遅筆で知られていた。習作・下図のため水彩画を多く残すが、風景をそのままに切り取った作品は最初期の風景画でもあった。2015/04/29
Reidemeister_Roseman
0
若干煩瑣になるので正確な文脈の説明は省くが、「部分に関しては写実主義者であるが、全体に関しては理想主義者である」という評はかなり正鵠を射ているなと思った。2024/02/16