内容説明
これが日本人の足跡だ!サハリン、南洋群島、旧関東州、台湾、韓国、北朝鮮。秘められた歴史物語と大日本帝国の世界観とは。
目次
序 北緯50度線のものがたり
1 サハリン、ロシアの流刑植民地から日本の資源植民地へ
2 南洋群島、日本の南進基地から玉砕の戦場へ
3 関東州、日清・日露戦争の戦場から大陸侵略基地へ
4 台湾、脱植民地50周年の立法院選挙
5 韓国、旧朝鮮総督府建物撤去の意味するもの
6 北朝鮮、金正日が総書記に就任した国への遠い道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
32
日本の植民地支配の記録が良くわかる一冊。確かに当時、欧米がアジアを植民地支配を進めていたら、日本はすっぽりとその輪の中に押し込まれていたことであろう。著者が巻末に語るように旧植民地の歴史紀行文として楽しめる一冊。2012/12/27
kenitirokikuti
7
図書館にて。1998年刊行。「五 韓国、旧朝鮮総督府建物撤去の意味するもの」。大江氏の韓国訪問は1995年。私が高校生のとき韓国へ就学旅行だったのが91年なので、読むと当時の韓国の空気を思い出した。当時はまだ慶州やら統一新羅やらを持ち上げていた頃だったな。「統一新羅」ナショナリズムと、いまの進歩派のナショナリズムは構造が違う。どのみちややこしい。2018/11/18
Gen Kato
2
サハリン、トラック島、ガダルカナル、ラバウル、パラオ、ペリリュー、旅順、台湾、韓国、北朝鮮の、戦争の記憶と二十世紀末の「現在」。かけがえのない現在の平和のために、過去を見つめ続けることは必要と感じた。2015/05/08
takao
1
ふむ2022/08/05