内容説明
文庫・文学館50カ所を取材。書庫に入り、先人が収集した書籍の山「文庫(ふみくら)」を調べ、収集者の情熱や志を探る。それは、書物の魅力にとりつかれた人々の織り成すドラマ、作家や詩人たちの思想形成、写本王国・日本の美しい古典籍をめぐる書誌学の旅でもある。電子マルチメディアの時代が来ても、書物のもつ魅力はいささかも失われない。巻末には全国250カ所の文庫・文学館リストも収録している。
目次
内村鑑三文庫
小樽文学館
狩野亨吉文庫
漱石文庫
東洋文庫
国文学研究資料館
斯道文庫
早稲田大学演劇博物館
野上記念法政大学能楽研究所
柳田国男文庫〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
久恒啓一
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「一日一冊トライアル」。古本屋で「文学館探索」(榊原浩)を入手。著者は朝日新聞記者。1940年生まれ。同好の士である。文庫は収集家の価値体系に沿って集められた文化遺産である。個人の蔵書や社寺・旧家に伝わる古文書類をもとに開設された文庫・文学館は、草の根の貴重な文化遺産だ。この本は1997年発行で、「あとがき」には、1998年開館予定の「三島由紀夫文学館」(山中湖)「司馬遼太郎記念館」(東大阪誌、「松本清張記念館」(北九州市)も訪ねたいとある。この3館は訪問済みだが、案外と新しい記念館だったのだ。2014/11/10
金木犀
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1997.9初版 新潮社 リサイクル 297ページ2009/04/10
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