新潮選書<br> ホメロスの世界

新潮選書
ホメロスの世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106005015
  • NDC分類 991
  • Cコード C0398

内容説明

ホメロスが吟誦し、人々の心を今も捉え続ける西欧文学の原点『イリアス』と『オデュッセイア』。その豊穣な世界を余すところなく伝える名著の増補復刻版。

目次

第1章 ホメロスの背景
第2章 『イリアス』について
第3章 『オデュッセイア』について
第4章 古典としての価値

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

3
イリアスはミュケナイ文明期の、オデュッセイアは暗黒期の、各々の社会情勢を反映しているというのに驚く。原文で読むのは到底無理だが、読んだのは未だ高校生の頃なので、改めて読んでみたい。2014/02/02

parakeet_woman

2
中心にあるのは「イリアス」「オデュッセイア」についての考察だが、個人的にはホメロスや作品背景等に関する記述を面白く読んだ。今はなき英雄叙事詩、口承文学から見える古代における詩人(文学)の役割がよくわかる。そして同時に、その役割を担う人が、現代ではいかに必要とされないか、いや、必要にもかかわらず、いかに時代が忘れかけているか、あるいは忘れられてしまったか、ということを考えざるを得ない。ところで「オデュッセイア」の漂流と帰還の物語はあまりにも普遍的だ。やはり「オデュッセイア」は読まねばなるまい。2019/10/14

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

2
☆×4.0…でてくるのは「イリアス」と「オデュッセイア」。私は古典がてんで苦手ですので、これらの物語にまだ触れておりません。ですが、それぞれの物語にこめられている言葉の「裏」の意味には驚かされるばかりでした。そして単純な頭で感じたのは「神様って勝手ですね(笑)」でも、これってある意味人間を比喩したものに思えてしまうのですが…著者は前者の作品を評価していましたが私は後者のオデュッセイアのほうが好きでした。復讐を遂げる場面が。2013/06/01

かー

0
『イリアス』『オデュッセイア』を読んだ後にこの本を読まないのは勿体ない! 戦車の有無についての指摘など、目から鱗がボロボロ落ちた。古さを感じさせない良書。図書館で借りたけど、もし再復刊したら購入する。2016/10/01

てり

0
『イリアス』『オデュッセイア』の二つの世界を考察。平易に語られていて読みやすい。オデュッセウスのナウシカアへの態度の話などなるほどなと思う。著者のホメロス愛が感じられる一冊。2022/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1298094
  • ご注意事項

最近チェックした商品