感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
17
日本人の自然観の一里塚として読む。◉1918年生まれ北大理学部動物学科卒、朝日新聞社を定年退職後の1977年刊行。◉雑木林は減少し続け、人は生ぬるく退廃し勁さを失ったと嘆く。また「文明と自然の対立矛盾は、文明の進歩を肯定した上で調和を計ろうといふ実用主義的な態度では解決できない」と唐木順三を援用(ただし足田は、雑木林は原始の野生ではないと理解しているし、文明の暖かい灯へと帰宅する自分を自省しもする)。◉しかし21世紀のわれわれは、その困難に正面から対峙するしかない。悲観論で筆を置ける時代はとうに過ぎた。→2019/07/06
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