新潮選書<br> 大数学者

新潮選書
大数学者

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106001086
  • NDC分類 410.28

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SIGERU

21
久しぶりに理系の本に触れたくて、書架から引っ張り出してきた。本書は、ガウスからリーマンまで、19世紀を代表する数学者たちの列伝だ。特にひかれたのは、若き天才、アベルとガロア。ノルウェーの寒村に生まれたアベルは、学問的にはヨーロッパの僻陬というハンディを克服し、おもに関数について多くのすぐれた発見を行った。しかし、学界に認められる前に26歳で病死した。パリ近郊の町に生を受けたガロアは、数学と革命とに命を賭け、代数学の分野に巨大な足跡を残し、群の理論によって物理学にも影響を与えたが、20歳の若さで決闘死した。2021/07/15

kochi

11
ガウスら6人の数学者を中心にしてそれぞれの業績を少しと人生はちょっと多めに紹介する。ガウスの恋文(お付き合いしてくださいというストレートなお願い)が掲載されていてずいぶんとロマンチックで、何を参考にしたのか?と、当時の風俗の研究のテーマになりそう。旬の話題では、解析の厳密化に貢献したヴァィエルシュトラースの個人指導を受けたロシア出身の女性数学者ソーニャ・コワレフスカヤ(大学が女性の入学を認めなかったためだが、やがて成果が認められ、欧州で3人目の大学教授になるも流感により志半で死亡)のエピソードが興味深い。2024/05/10

Mentyu

5
天才級の数学者であっても、早くから学界に認められて順風満帆な人生を歩む人もあれば、才能があってもなかなか認められず、失意のうちに夭折して死後評価される人もいて、人生いろいろだなと。いずれにしても、全員20代で大きな仕事を成し遂げているという筆者の指摘は、現在20代の自分にとっては雲の上の話で、ただただ恐れ入る。2018/11/01

yasuhitoakita

2
大学のときに一度読んで以来の再読。数学史的にはもはや不正確な箇所も多いかもしれないけど、でも数学したいと強く思わせてくれる(オレの数学は趣味だけど)点でとんでもない名著だと思う。オススメ2013/07/06

何だか

1
20世紀に入ってから数学の公理主義的な厳密化・抽象化が進められたが、19世紀の数学はまだある種のどかなところを残してるようで、そういった意味でも面白い。それにしてもアーベルとガロアの件に関してはもうちょっとどうにかならなかったのかと思う。2012/06/07

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