新潮クレスト・ブックス<br> わたしがナチスに首をはねられるまで

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新潮クレスト・ブックス
わたしがナチスに首をはねられるまで

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105902001
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

出版社内容情報

女性はなぜナチスに斬首されたのか。真実を求め「あなた」は歴史を越える。占領下のブリュッセルでナチスの将校を単身で襲い、斬首刑に処された女性。抵抗運動の最初の狼煙をあげながら、女性であったが故に歴史から消されたその生涯を調べる著者の「あなた」もまた、女性として抑圧や差別を経験してきた。彼女の人生を甦らせるのは「あなた」しかいない――史実を元にし、それを踏み越える小説。

内容説明

コロナ禍によるロックダウンで人気のない墓地を散歩していた女性ジャーナリストの著者は、第二次大戦の戦没者の区画でマリーナ・シャフロフという女性の墓に目をとめる。墓石には、死因として「斬首」と刻まれていた。その史実を知らなかった著者は、彼女について調べ始める。ロシア系移民のマリーナは、ナチスの占領後間もない1941年、ナチスの将校を単身襲い、翌年に処刑されたという。ベルギーでの最初の抵抗運動とも言えるこの行為は戦後忘却され、それどころか、マリーナの夫がレジスタンスの英雄と称賛されていた。著者自身、男性中心の世間でさまざまな抑圧やハラスメントに苦しんできた。マリーナと自身の境遇のあまりの符合に、史料だけでは見えない真実を求めて、著者は小説として書き始める。

著者等紹介

ルロワ,ミリアム[ルロワ,ミリアム] [Leroy,Myriam]
1982年生まれ。ジャーナリスト、作家。ベルギーの様々な雑誌に寄稿し、テレビやラジオへの出演も多数。インターネット上の女性に対する迫害をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作にも携わる。デビュー小説『Ariane』はゴンクール賞の新人部門にノミネートされた

村松潔[ムラマツキヨシ]
1946年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽてち

32
マリーナ・シャフロフ゠マルターエフ。ブリュッセルのイクセル墓地、第二次世界大戦時戦没者区画に彼女の墓がある。その墓石には1942年に“斬首された”と記されていた。彼女のことを何も知らなかった作家はその出会いに運命的なものを感じ、歴史に埋もれた彼女の人生を掘り起こしていく。ノンフィクションではなく小説の体裁を取っているが、真実の持つ重みを感じた。途中、二人称で自らへ語りかける場面も多用し、マリーナと自分を重ねている姿が印象的だった。2025/06/29

星落秋風五丈原

29
表紙絵の女性の目がずーっと合うんですよね。モナリザみたいです。こわい。この妻にしてこの夫が情けない。息子は主犯が父親だと言ってるんですが…どうもそうは思えない。いやあ、まず邦題のインパクトですよね。そして粗末な衣類をまとった表紙絵のまっすぐこちらを見据えた目。読者を見ているわけではなくターゲットを見ている決意表明。 2025/07/17

信兵衛

18
本作からショックを覚えたのは、彼女の行動、そして斬首という残酷な事実、さらに忘却という扱いのこと。 マリーナの戦いは、単なるナチスへの抵抗というだけでなく、男性優位社会に対する一人の女性としての抗戦だったのではないかと考えます。2025/06/29

ソングライン

16
ナチスドイツ占領下のベルギー。ロシア系移民の2児の母がドイツ将校を刺しその罪で斬首された。彼女の墓を偶然見つけた作者が忘れ去られたこの事件を残された息子の証言、数少ない公文書、夫のインタビュー録音を手掛かりに小説として再現していきます。スターリンのプロパガンダ放送への妄信、激しやすい性格、敬虔なキリスト者としての犠牲心、しかし戦後不幸な一生を送らざるを得なかった二人の息子を置いてまで行った行為に共感できなかったのです。2025/07/09

都忘れ

12
ベルギーの墓地で見つけた一人の女性の墓には1942年に斬首されたと記されていた。歴史に埋もれていたマリーナという女性の短い生涯に興味と運命的なものを感じ、作家は彼女の人生を探り始める。ナチスの将校にナイフを突き刺すという犯行、自ら自首し裁判を受け、反ナチスという称号すら与えられずひっそりと斬首された彼女の真の姿を浮き彫りにしようとしながら、作家自身も自らの姿を重ね合わせるような視点で物語は展開してゆく。残された記録や証言の少なさに苦労しつつ、彼女の本当の姿に肉薄しようと苦悩するのが印象的だった。2025/07/01

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