新潮クレスト・ブックス<br> ハムネット

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  • サイズ 46判/ページ数 409p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784105901769
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

文豪シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? ペストの悲劇を乗り越えた夫婦愛を描く英女性小説賞受賞の話題作。

内容説明

1580年代のイギリス、ストラトフォードに3人の子を持つ夫婦がいた。夫は舞台の仕事でロンドンに出たまま不在、子どもたちと義父母と同居する妻のアグネスは、鷹匠の技を持ち、薬草や民間医療に詳しく、不思議な能力を持った女性であった。ある日、娘のジュディスが高熱を出しペストに罹る。必死に看病するアグネスと双子の兄ハムネット。だがその努力も空しく…。わずかに残された史実から、シェイクスピアの妻を全く新しい姿で描き、イギリスで喝采を浴びた歴史小説。英女性小説賞、全米批評家協会賞受賞作。

著者等紹介

オファーレル,マギー[オファーレル,マギー] [O’Farrell,Maggie]
1972年、北アイルランド生まれ。ケンブリッジ大学卒業。2000年『アリスの眠り』(世界文化社)でデビューし、ベティ・トラスク賞を受賞。2005年『The Distance Between Us』でサマセット・モーム賞を、2010年『The Hand That First Held Mine』でコスタ賞を受賞。2017年には幾度にもわたる臨死体験などをつづったメモワール『I Am,I Am,I Am:Seventeen Brushes with Death』がベストセラーとなった。『ハムネット』は英女性小説賞と全米批評家協会賞、ドーキー文学賞を受賞し、映像化も決定している

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

101
題名はシェイクスピアの息子の名前。彼はなぜその名と同義の戯曲(ハムレット)を執筆したのか。彼の妻・アグネスの目を通して、いや彼女を主役として彼の知られざる生涯が小説として描かれている。近世の英国での家族の在り方、暮らしぶりの光景が息吹を感じさせる端然とした丁寧な文章で紡がれ、どの場面も読み手をその世界へ引き込む力があった。まるでアグネスの気持ちと一体化するかのように。それほど彼女には魅力があり、それだけに後半の辛さが痛々しい。だが終盤、二人の乖離が昇華される瞬間、その想いが何ものにも代え難い、そう思えた。2022/03/25

どんぐり

87
シェークスピア四大悲劇の1冊『ハムレット』誕生の秘話を描いた小説。シェークスピアの妻アン・ハサウェイが生んだ双子の兄妹ハムネットとジュディス。16世紀末、ペストのパンデミックによりジュディスが病魔に冒されるものの生き残り、一方のハムネットは、11歳で亡くなる。この史実を、相手に触れると未来をも読み取る不思議な力をもったアグネス(アン)とハムネットを中心に置きながら、世界的劇作家が演劇の世界に没頭し、舞台の上にハムネットを蘇らせる物語へと結実させる。→2023/06/30

nobi

81
21世紀に生きる作家オファーレルが、シェイクスピアの生きた16世紀のストラトフォードへ。その地で二家族と過ごした体験談を聞いているよう。もっと言えば、ハムネットや母アグネスの見る情景、心の動きの一つ一つを共にする感覚。溢れる感情、こわばる表情、運命に抗う気持ち、異変に気づかなかった自分を責める気持ち、蜜蜂や動物たちの動き…。父とアグネスとの逢瀬の初々しさ、前兆から陣痛へと至る慌ただしさ、自らの身を捧げる神々しさ、祈りの果ての虚しさ、舞台で蘇らせる凄さ…。400頁に及ぶ長編は思いの絡む映像的なシーンの連続。2022/06/21

キムチ27

80
正統派英国作品・・時間をかけて読むだけの価値が有った。400年前の英国中部の街や村の風情溢れた文芸。オファーレルはこの作品を「全くの勝手気ままな憶測の結果」と語るが裏打ちされたとてつもない自信が溢れた言葉と受け止めた・・そして小竹さんの訳文に何時もながら拍手。名声の割に殆ど像を結べないシェイクスピア・・悪妻と言われた彼の妻アグネスを中心に、彼女を等身大に描いたことで背後に夫の姿が浮かびあがって行きラストへ繋がる。ペストと言われるが正しくは謎であるシェイクスピアの双子の一人、息子ハムネット。亡くなって1年後2022/09/30

ヘラジカ

77
昨年欧米の文学界を席巻した作品というだけあって否が応にも期待が高まるところ。裏切られることのない素晴らしい小説だった。息子を亡くした悲しみや喪失感を目に見える形で世に残せた夫に対し、妻であり母親でもあった存在の苦しみには焦点が当てられたことはない。そこを敢えて非常に個人的な筆致で構築する感性や技量には目を見張る。とても素朴な作品で物語性には欠けるものの、恐ろしいほどの没入感と表現しがたい美しさを備えていた。子を亡くした妻と夫が真に邂逅するラストは圧巻。最後のページは何度も読み返してしまった。傑作。2021/11/29

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