内容説明
組換えDNA技術という夢のような新しい技法の誕生は、我々をさらにもっと大きな夢の世界へと誘いこんだ。1983年、アメリカのK.L.Ulmerによって提唱された「プロテインエンジニアリング」という言葉はまたたく間に広がり、若い科学者の卵たちの未来を彩るまでになった。しかし、その夢は大きく明いが、実現までの道のりがまだまだ遠いことも確かである。この本は、そのような現実をふまえた上で、プロテインエンジニアリングを支える学問のバックグラウンドを地道に理解してもらうために書かれたものである。
目次
第1章 タンパク質は生きている
第2章 多種多様なタンパク質
第3章 遺伝子からタンパク質へ
第4章 遺伝子のクローニング―プロテインエンジニアリングへの扉
第5章 人工的突然変異の導入―プロテインエンジニアリングの武器
第6章 タンパク質の分離と精製―プロテインエンジニアリングの裏方
第7章 タンパク質のデザイン
第8章 プロテインエンジニアリング