出版社内容情報
誰よりも大切な男友だちを失った女性作家と、主を喪くした巨大な老犬。静かな看取りの時間の中で人生の意味を問う全米図書賞受賞作。
内容説明
真冬のニューヨーク。かつての恩師であり、誰よりも心を許せる男友だちが自殺したことで、深い喪失感にとらわれている女性作家。そこに、男が飼っていた巨大な老犬が現れる―。ペット禁止の狭いアパートで、心ならずもこの犬と同居することになった彼女は、主を失った犬の哀しみを抱きとめ、世話をするうち、やがて慰めを得るようになる。次第に衰弱する犬との残された時間。愛や友情のかたち、老いること、記憶や書くことの意味…。深い思索が丹念に綴られた、2018年全米図書賞受賞作。
著者等紹介
ヌーネス,シーグリッド[ヌーネス,シーグリッド] [Nunez,Sigrid]
1951年、ニューヨーク生まれ。母親はドイツから、父親はパナマからの中国系移民。バーナード大学、コロンビア大学修士を経て、書評誌の編集アシスタントを務めたあと作家活動に入る。『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ハーパーズ』誌、『パリ・レビュー』誌などに寄稿し、ホワイティング賞、ローマ賞などを受賞
村松潔[ムラマツキヨシ]
1946年、東京生まれ。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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