新潮クレスト・ブックス<br> わたしのいるところ

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  • サイズ B6判/ページ数 166p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901592
  • NDC分類 973
  • Cコード C0397

内容説明

歩道で、仕事場で、トラットリアで、広場で、クリニックで、本屋で、美術館で、スーパーで、海で、レジで、文房具店で、バールで、母の家で、駅で…。生まれ育ったローマと思しき町に暮らす45歳の「わたし」。5年暮らした恋人ともとうに別れ、一人住まいの老母を気にかけながら、大学の講師をしている。誰といても、なじみのどんな場所にいても、親しい道連れのようについてくる孤独。けれどもある日、その孤独が、彼女の背中を押す―。エッセイ『べつの言葉で』につづいて、ジュンパ・ラヒリが自ら選んだイタリア語で書きあげた、初めての長篇小説。

著者等紹介

ラヒリ,ジュンパ[ラヒリ,ジュンパ] [Lahiri,Jhumpa]
1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。2歳で渡米。大学、大学院を経て、99年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞、同作収録の『停電の夜に』でピュリツァー賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞ほか受賞。2003年、長篇小説『その名にちなんで』発表。08年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。13年、長篇小説『低地』を発表。家族とともにイタリアに移住し、15年、イタリア語によるエッセイ『べつの言葉で』を発表

中嶋浩郎[ナカジマヒロオ]
1951年、松本生まれ。東京大学教育学部卒業。フィレンツェ大学留学。フィレンツェ大学講師を経て現在広島在住。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

441
ジュンパ・ラヒリが初めてイタリア語で書いた小説。最初は女性の一人称語りということもあって、エッセイかとも思っ たが、そのうちにフィクションの世界に取り込まれていった。小説は46の独立した掌編から成るが、それが全体として長編小説を構成するという珍しい手法。一人称の作者像も最初はベンガリーの女性を思い描いていたが、これもやがてイタリア人の女性に変貌していき、それとともに彼女の像も次第に明確な像を結んでくる。そして、その頃には語り手の「わたし」は、読者の「私」にいつしか同化を果たしているのである。2022/10/27

まこみや

132
うまくまとまらないので、感想の気付きをメモ風に記します。1)ベンガル語でも英語でもなく、自ら選んだイタリア語で書くことの意味は? 2)場所にも人にも固有名詞が存在しないのはなぜ? 3)一見身辺雑記風のエッセイかスケッチと見紛うけれど、実は環境の中に居場所を確定できない「わたし」の風景を描く。4)風景の通奏低音は孤独と旅立ち。5)場所やモノにはそれに付着する気分(情緒)があって、「わたし」はそれを描こうとしている。2021/08/16

Aki

100
個人的に今まで手に取ることのない形式の小説。とても良かった。本作も掌編小説という形式も読書メーター通じて教えてもらった。感謝。この形式で最後まで読ませるには原文も訳文も本物の筆力がないと難しいと感じる。また自分が若い時期に読むのは無理だったかなと思う。今の自分にはすっと落ちた。小説ならではの芸術を堪能した。2019/11/15

どんぐり

98
ジュンパ・ラヒリがイタリア語で書いた、短編小説よりもさらに短い46の章からなる掌篇小説。孤独な生き方を選んだ大学教師の女性の、歩道で、道で、仕事場で、病院の待合室で、本屋で、美術館で、田舎で、海で、プールで、ホテルで、バールで、墓地で、電車の中で、と様々な場所に「孤独でいることが私の仕事になった」と綴るモノローグ。何かが起きるわけではない。それでも引き込まれるのは、〈わたし〉を切り取った文章にある。2020/08/20

アキ

95
何でもない1日の心の動きを丁寧に紡ぐ、それぞれはほんの短い46の章からなる。インドとの結びつきが強く見られた今までの小説とは違う、確かにイタリアなのだけれど、どこでもない場所のような、どこにでもある日常を綴っている。そして40代の主人公は、どこか自分の居場所を求めて移動を続ける。まるで著者の影を追うかのように。老いた母と亡き父とのやり取りが切ない。娘と父、娘と母、夫との関係、どれにも後悔や迷いがある彼女の人生を現わしている。どんな女性も似たような悩みを持ちながら生きていくもの。そんな彼女を愛おしく感じる。2020/01/04

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