出版社内容情報
2004年のクリスマス翌日、巨大津波が幸福な一家を襲った――。息子たち、夫、両親を一度に失った経済学者の、絶望と回復の手記。あの日から、私の世界は闇に閉ざされた。津波に家族を奪われた女性の魂の記録。2004年のクリスマスの翌日、スリランカの南岸に滞在中の一家を巨大な津波が襲った。息子たちと夫と両親を失った経済学者の妻は絶望の淵に突き落とされる。家族の記憶に苛まれ、やがてその思い出が再起を支えた――マイケル・オンダーチェ、テジ ュ・コールら絶賛の手記。
ソナーリ・デラニヤガラ[ソナーリ デラニヤガラ]
著・文・その他
佐藤 澄子[サトウ スミコ]
翻訳
内容説明
「たいへん、海が入ってくる」―友人のこの言葉の直後、経済学者の著者は、家族とともに滞在中のスリランカ南岸のホテルで大津波に襲われる。2004年のクリスマス翌日、スマトラ沖で発生した巨大地震によるこの津波は、夫と二人の息子、両親を、一瞬にして彼女から奪い去った。家族との幸福な記憶―コロンボの両親の家、ケンブリッジでの夫との出会い、幼い息子たちと夫とのロンドンでの賑やかな暮らし―は彼女を執拗に苛み、長い年月を経て、生きる力を取りもどす支えとなる。絶望の淵から再生してゆく自身の姿を虚飾なく伝え、マイケル・オンダーチェら多くの人びとの深い感動を呼んだ稀有な回想録。
著者等紹介
デラニヤガラ,ソナーリ[デラニヤガラ,ソナーリ] [Deraniyagala,Sonali]
1964年、スリランカ・コロンボに生まれる。高校卒業後にイギリスに渡り、ケンブリッジ大学で経済学を専攻し、オックスフォード大学で博士号を取得。現在はロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)で教えながら、米コロンビア大学国際公共政策大学院でも研究員を務め、経済発展や災害復興について研究をしている
佐藤澄子[サトウスミコ]
1962年、東京生まれ。大学卒業後、広告代理店に勤務。現在はフリーランスのクリエイティブディレクター、コピーライターを続けながら、文芸作品の翻訳へと活動の範囲を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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