Crest books<br> ビリー・リンの永遠の一日

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Crest books
ビリー・リンの永遠の一日

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  • サイズ B6判/ページ数 411p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901349
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

イラクから帰還し、戦意高揚のショーに駆り出された兵士。過酷な戦場と愚かな狂騒の、その途方もない隔絶。全米批評家協会賞受賞作。兵士の見た過酷な戦場と、祖国アメリカに溢れる愚かな狂騒。全米批評家協会賞受賞作。中東での戦闘を生き延び一時帰還した8人の兵士。彼らは戦意昂揚のための催しに駆り出され、巨大スタジアムで芸能人と並んでスポットライトを浴びる。時折甦る生々しい戦場の記憶と、政治やメディアの煽る滑稽な狂騒の、その途方もない隔絶。テロと戦争の絶えない21世紀のアメリカの姿を、19歳の兵士の視点で描く感動的長篇。

ベン・ファウンテン[ベン ファウンテン]

上岡 伸雄[カミオカ ノブオ]

内容説明

巨大スタジアムのステージで、兵士たちが行進し、ビヨンセが歌い踊り、花火が上がる―。甦る戦場の記憶と祖国アメリカの狂騒。19歳の兵士の視点で描かれる感動の大作。全米批評家協会賞受賞作。

著者等紹介

ファウンテン,ベン[ファウンテン,ベン] [Fountain,Ben]
1958年ノースカロライナ州生まれ。ノースカロライナ大学チャペルヒル校で英文学を学んだ後、デューク大学で法学を学ぶ。卒業後しばらくはテキサス州ダラスで弁護士として働くが、88年に専業作家となる。2006年刊行の初短篇集『チェ・ゲバラとの短い遭遇』でPEN/ヘミングウェイ賞を、2012年に初長篇となる本作で全米批評家協会賞を受賞。現在、家族とともにダラス在住

上岡伸雄[カミオカノブオ]
1958年、東京生まれ。学習院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

96
たった1日なのに、アメリカの全てが物語られているように思いました。19歳の一時帰還兵が見た世界。それは自分の立場が変わった瞬間でもあったのでしょう。蘇る戦場の記憶と、饗宴の奏でられるアメリカ。そこには誰よりも大胆で子供である誇り高さがあるように感じられます。2018/01/22

のぶ

64
イラク戦争から帰還した、19歳のビリー・リンとその周辺の物語。戦争がテーマだが戦場は出てこない。ビリー・リンは帰ってきたことで英雄視されるが、違和感を抱かずにいられない。戦争の帰還ものでは映画「帰郷」を想い出すが、こちらは敗戦のベトナム後が舞台。イラク戦争は戦勝国だが、本作のビリー・リンは生き残ったものの友の死を体験し、負った心の傷は深い。勝ち負けに関わらず、戦争で幸せに離れないというメッセージが伝わってくる。物語がアメフトと絡むが、知識が薄くよく分からなかったのが残念。ストーリー性より文学性の強い作品。2017/05/18

harass

64
イラク戦争のテレビ中継で有名になった分隊の8人は、命令により一時休暇として帰還することに。戦意高揚のためにNFLのハーフタイムショウにゲストで出場するのだが…… 分隊の一人19歳の主人公からの視点で、戦場が舞台ではない戦争小説。戦争の現実を知る若き兵士たちと米国本土の上っ面の大義名分と拝金主義や欺瞞をシニックに描く。映像的でいろいろ分かりやすく対比や巧さを感じるよい小説であるのはたしかだが。イラク戦争版キャッチ22というが正直そこまではどうかと個人的に思う。読み応えがありおすすめではあるが。2017/05/09

星落秋風五丈原

48
ブラボー分隊の仲間と共に英雄として祭り上げられたビリーは、イラクに戻される二日前の感謝祭、テキサス州で行われるダラス・カウボーイズの試合に呼ばれる。兵士たちを戦意高揚に用いる国のやり方は、クリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』を想起させる。ハーフタイムショ―でビリーは様々な人々に出会う。中でも彼等の映画に出資を考えるものの、一方で出資金を値切るノ―ムの偽善者っぷりはかなりあからさまに描かれていて、兵士や戦争に対して、離れた安全な場所にいるアメリカ国民がどのように考えているかが皮肉られている。2017/03/21

ヘラジカ

46
一時帰還兵の心の動きを追った新しい戦争文学。愛国心称揚のため英雄として持ち上げられた兵士たちを取り巻く賑々しい環境を、どこか他人事のように距離を置いて見つめる主人公。謂わば所詮の猶予期間を、自分だけの世界で諦念・愛情(恋情)・絶望・希望といった様々な思いのうちに過ごす。ド派手なハーフタイムショーの中にあっても戦争の中でもがき続けている若者を描いた傑作。大げさな言葉で表現するような動揺を感じさせる小説ではないが、うずくような哀愁感と切なさがゆったりと静かに魂を揺らした。現代文学必読級の一冊だと思う。2017/02/01

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