出版社内容情報
夫と子供二人を連れてローマに移住したラヒリ。移民を描いてきた作家が、初めての外国暮らしを描くイタリア語による初エッセイ。
「わたしにとってイタリア語は救いだった」ローマでの暮らしをイタリア語で綴るエッセイ。子供時代から、家では両親の話すベンガル語、外では英語と、相容れない二つのことばを使い分けて育ったラヒリ。第三の言語、イタリア語と出会ってから二十余年。ついにラヒリは家族を伴いローマに移住する。初めての異国暮らしを、イタリア語と格闘しながら綴ったひたむきなエッセイ。イタリア語で書かれた掌篇二篇も付す。
内容説明
40歳を過ぎて経験する新しいこと。文学と人生を語る初めてのエッセイ。夫と息子たちとともにローマに移住したラヒリは、たどたどしいイタリア語で秘密の日記を綴りはじめる。ベンガル語と英語、ふたつの「母語」を離れて得た自由。掌篇小説二篇を付す。
目次
横断
辞書
雷の一撃
亡命
会話
放棄
辞書を使って読む
言葉の採集
日記
物語〔ほか〕
著者等紹介
ラヒリ,ジュンパ[ラヒリ,ジュンパ] [Lahiri,Jhumpa]
1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、ロードアイランド州で育つ。大学・大学院を経て、99年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞受賞。同作収録のデビュー短篇集『停電の夜に』でニューヨーカー新人賞、ピュリツァー賞ほか独占。08年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞
中嶋浩郎[ナカジマヒロオ]
1951年、松本生まれ。東京大学教育学部卒業。フィレンツェ大学留学。フィレンツェ大学講師を経て現在広島在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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