Crest books<br> 風の丘

個数:
  • ポイントキャンペーン

Crest books
風の丘

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月01日 04時17分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901158
  • NDC分類 973
  • Cコード C0397

出版社内容情報

古代遺跡の夢。ファシズムとの戦い。一族の秘密。イタリア最南端、風の強い丘に暮らす家族の四代にわたる物語。カンピエッロ賞受賞。

風の吹きすさぶ赤い丘に暮らす一家の、四代にわたる物語。カンピエッロ賞受賞作。イタリア半島最南端、赤い花の咲き乱れる丘に根を下ろして暮らすアルクーリ家の人々。ときに横暴な地主に、ファシズム政権に、悪質な開発業者に脅かされながらも、彼らは美しい丘での生活を誇り高く守り続ける。そしてその丘には、古代遺跡のロマンと一族の秘密が埋もれていた。権威あるイタリア・カンピエッロ賞受賞作。

内容説明

イタリア半島最南端、赤い花の咲き乱れる丘に根を下ろして暮らすアルクーリ家の人々。ときに横暴な地主に、ファシズム政権に、悪質な開発業者に脅かされながらも、彼らは風の吹きすさぶ丘での暮らしを誇り高く守り続ける。その丘には、古代遺跡のロマンと一族の秘密が埋もれていた―。イタリアの権威ある文学賞、カンピエッロ賞受賞作

著者等紹介

アバーテ,カルミネ[アバーテ,カルミネ] [Abate,Carmine]
1954年、イタリア南部カラブリア州の小村カルフィッツィに生まれる。少数言語アルバレシュ語の話される環境で育ち、イタリア語は小学校で学ぶ。バーリ大学で教員免許を取得、ドイツ・ハンブルクでイタリア語教師となり、1984年にドイツ語で初めての短篇集を発表した。その後、イタリア語で執筆した『サークルダンス』(1991)で本格的に小説家としてデビュー。『帰郷の祭り』(2004)でカンピエッロ賞最終候補となり、2012年に『風の丘』で第50回カンピエッロ賞を受賞した

関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。翻訳家。ルイジ・ピランデッロ『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』で第一回須賀敦子翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アン

97
イタリア半島の南端にあるカラブリアの農村。スッラの赤い花畑、オリーブの巨木、海から吹く風が止むことのない丘。その丘には伝説の古代都市の遺跡が埋まっている可能性があると…。痛ましい戦争、ファシズムによる抑圧、大地主やリゾート開発業者などによる理不尽な横暴。それらに屈することなく、暮らす土地を誇り高く守り続ける一族の物語です。終盤で明かされる曾祖母の真実。家族に語り継ぐ物語における父親の強い思いは、土地と深く結びつき、家族との絆やひたむきに生きた証そのものなのでしょう。 2019/10/14

巨峰

84
ニューシネマパラダイスだったりとか良質の大河映画をみているような読み心地。南イタリアの海に近い風の丘ロッサルコ。その丘に暮らす一族四代の一大クロニクル。家族が信じあいしっかりと支えあう姿が素敵でした。関口英子さんの訳も読みやすくて良かったです。2017/10/11

さつき

83
イタリア、カラブリアに生きる家族四世代を描いた作品。最初は荒地だった丘を開墾し果樹を植え、だんだん豊かな地になっていく様はまさに日々の努力が実っていくのを見守っているようで胸が熱くなります。貧困、戦争、ファシズム…困難が山積する中、いつも家族で支え合い生きてきた。読みながら、私自身のもういない親族の顔が次々と思い出されました。赤い土の上に様々な花々が咲き乱れ、白燕が飛ぶ地。実際には訪れたことはないのに、そのえもいわれぬ芳香の中に立ち潮風に吹かれたような気持ちです。2021/08/27

けろりん

58
その丘には、家族の物語、古代の遺跡、そして秘密が眠っている。長靴の形をした半島の南端、時に甘く、時に苛烈に風吹く丘に暮らすアルク―リ家四代のクロニクル。二つの大戦、近代化の波に翻弄されながらも、家族を愛し、地を耕す屈強な男たち、美しく情熱的で働き者の女たち。太古の歴史と、一族の不屈の労働の上に実を結ぶ豊かな作物。土くれのあいだや、草の陰、空中に紛れた決して滅ぶことのない人々の営みの記憶が、風の言葉で綴られる。芳醇な物語を堪能した。2021/08/08

miyu

51
カラブリアのスピッラーチェに根ざしたアルクーリ家四代に渡る物語。この土地は昔アルバニアからの移民が築いたと言われるカルフィッツィ(作者の故郷)がモデルだそう。語り手は現代に生きる曾孫のリーノだが、彼の一族が愛して離れようとしなかった美しい風の丘が寄り添うように囁いているようにも思える。時代に翻弄されそうになりながらも二つの戦争を耐え抜き、様々な試練に立ち向かう頑固とも言えるほどの強靭な意思を持つ男たちと深く底知れない愛情で包み込む女たち。そんなアルクーリ家を静かに見守るロッサルコの丘。素晴らしい読後感だ。2015/04/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9125580
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。