出版社内容情報
事故で記憶を失い巨額の示談金を得た男。土地を買い上げ、役者を雇い、失った過去を再現しようと試みるが。異色の話題作、遂に邦訳。
失われた時間は、かつての自分は、莫大な金で取り戻すことができるのか? 熱い論争を巻き起こした痛快なイギリス小説。昏睡状態から目覚めた「僕」は、自分が事故で記憶の大半を失ったことを知る。「事故について何も語らないこと」を条件に巨額の示談金を得た彼は、広大な土地を買い上げ、大勢の役者を雇い、執拗に練習を繰り返して、おぼろげな過去を忠実に再現しようと試みる――。滑稽、不可解、それでいて切ない。異色の話題作、遂に邦訳。
内容説明
昏睡状態から目覚めた「僕」は、自分が事故で記憶の大半を失ったことを知る。「事故について何も語らないこと」を条件に巨額の示談金を得た彼は、広大な土地を買い上げ、大勢の役者を雇い、執拗に練習を繰り返して、おぼろげな過去を忠実に再現しようと試みる―。滑稽にして不可解、それでいて切ない。各国で賞賛を浴びた異色の話題作。
著者等紹介
マッカーシー,トム[マッカーシー,トム] [McCarthy,Tom]
1969年ロンドン生まれ。オックスフォード大学英文科を卒業後、プラハ、ベルリン、アムステルダムで様々な職を経験し、90年代初頭にロンドンに戻る。虚構アート集団「国際ネクロノーティカル協会」で活動する一方、初めての小説となる『もう一度』を2001年に書き上げる。イギリスの大手出版社から軒並み拒絶されたが、4年後にパリの小さな美術系出版社から刊行されると絶賛を浴び、英米でも改めて出版されて大きな注目を集めた。その後も小説、評論、書評等で活躍、2010年発表の長篇小説『C』はブッカー賞最終候補作となった
栩木玲子[トチギレイコ]
1960年生まれ。法政大学教授。専門はアメリカ文学、映画研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
優希
アキ
藤月はな(灯れ松明の火)
ぱせり