Crest books<br> 女が嘘をつくとき

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女が嘘をつくとき

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105900953
  • NDC分類 983
  • Cコード C0397

出版社内容情報

彼女の波瀾万丈の生い立ちが、全くの嘘だったとしたら! もう一人の自分の物語を生きる女たちの面白く哀しくときに微笑ましい人生。

彼女の波瀾万丈の人生が、全くの嘘だったとしたら!ジェーニャの家に毎晩やってきては、ポートワインを飲みながら辛い人生を涙ながらに語るアイリーン。ところがその話はほとんど嘘。彼女は結婚したことも子供を亡くしたこともない。真実を知り打ちのめされるジェーニャ。だが嘘にも効用があって……。もう一人の自分の物語を生きる女たちの、面白く哀しくときに微笑ましい人生。

内容説明

お人よしで思いやりがあり頭の良い女性ジェーニャ。離婚や再婚を経験し息子を育てながら働く彼女の恋愛・仕事・成長を縦糸に、人生のその時々に出会った女たちが語る「嘘の話」を横糸に織りなされる物語。―夏の別荘で毎晩ポートワインを飲みながら波瀾万丈の辛い人生を語るアイリーン。ところがその話はほとんど嘘で、彼女は結婚したことも子供を亡くしたこともない…。真実を知って打ちのめされるジェーニャ。しかし不幸のどん底に落ちた彼女を絶望から立ち上がらせたのも、無神経だが信心深い女の「嘘かもしれない話」だった。6篇からなる連作短篇集。

著者等紹介

ウリツカヤ,リュドミラ[ウリツカヤ,リュドミラ][Улицкая,Людмила]
1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、96年、フランスのメディシス賞とイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞、01年には『クコツキー家の人びと』でロシア・ブッカー賞を受賞した。また『敬具シューリク拝』でロシア最優秀小説賞(04年)とイタリアのグリンザーネ・カヴール賞(08年)を、『通訳ダニエル・シュタイン』でボリシャヤ・クニーガ賞(07年)とドイツのアレクサンドル・メーニ賞(08年)を受賞

沼野恭子[ヌマノキョウコ]
1957年東京生れ。東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

388
現代ロシア文学。リュドミラ・ウリツカヤは『ソーネチカ』に次いで2作目。本書は6つの連作短篇から構成される。それらを繋ぐキー・コードはタイトルにあるように「女の嘘」(ただし、原題は違うが)。序にあるように、それらは「何の意味も企みもないどころか、何の得にさえならない」もの。見方を変えれば、それは現実においてはなにかとままならない状況に置かれている女性たちが、想像力によって自らを開放する営為であったのだろうか。だとすれば、「幸せなケース」の女性たちの創造力の貧困さはいっそうに悲しい。2023/01/07

遥かなる想い

144
女たちが口にする罪のない嘘が満載の連作短編集である。物語は ジェーニャを軸に その時々に出会った女たちの嘘が語られていく。 舞台は 1970年代後半からのモスクワだが、ひどく 会話を疑いながら 読むのは タイトルのせいなのだろうか。淡々と したたかに生きた女たちの物語だった。2020/11/13

新地学@児童書病発動中

117
主人公のジェーニャが出会う女性は嘘をつく。唖然とするような嘘もあり、本当のことが分かった時に驚くこともあった。ただし、その嘘は悪意のあるものと言うより、自分が生きていくために必要な魂の叫びのようなところがある。いくら男女平等が叫ばれても、女性は弱い立場に置かれており、それを少しでも覆そうとする嘘だ。ユーモアとペーソスを感じるところは、私の好きなチェーホフに似ている気がした。ただし、チェーホフほど静謐ではなく、もっと地上的な感じだ。最後の短編はずしりと重い手応え。最後にほのかな光が見えてくる。2016/12/08

アン

101
舞台は1970年代後半からソ連崩壊前後のモスクワ。周囲の人々の身の上をいつも気にかけ、仕事も子育ても頑張るジェーニャ。原題は「貫く線」。嘘といっても色々あると思いますが、この物語の女性がつく嘘は謎めいた「思いつき」のようなもので、悪気は感じられなく独創的なお喋りです。彼女達は嘘をつくことで単調な日々を、あるいは不幸を乗り越え、生きることから救われているとも受け取れます。ラストの「生きる術」で友人が語った夢の話は、ジェーニャの傷ついた心を癒し生きることの支えとなり、印象深い作品です。 2019/10/28

藤月はな(灯れ松明の火)

82
私が小説を読むのは生きる術となる希望を持ちたいから。嘘もそう。「ユーラ兄さん」、「筋書きの終わり」、「幸せなケース」が好き。でも嘘を知らず知らずの内に暴き、人々を助ける、リア充のジェーニャは嫌いでした。だって利己的なのに凄く、人を内心は見下しながら「私がいないとダメなのね」と人に接している感が見え見えだからです。しかし、最終話で事故で半身不随となり、家族には実はいてもいなくてもいい存在だったと思い知る反面、自分が見下していた嘘をつく女性たちが彼女たちのやり方で親身になってくれた場面の暖かさが際立つ2016/03/03

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