出版社内容情報
彼女の波瀾万丈の生い立ちが、全くの嘘だったとしたら! もう一人の自分の物語を生きる女たちの面白く哀しくときに微笑ましい人生。
彼女の波瀾万丈の人生が、全くの嘘だったとしたら!ジェーニャの家に毎晩やってきては、ポートワインを飲みながら辛い人生を涙ながらに語るアイリーン。ところがその話はほとんど嘘。彼女は結婚したことも子供を亡くしたこともない。真実を知り打ちのめされるジェーニャ。だが嘘にも効用があって……。もう一人の自分の物語を生きる女たちの、面白く哀しくときに微笑ましい人生。
内容説明
お人よしで思いやりがあり頭の良い女性ジェーニャ。離婚や再婚を経験し息子を育てながら働く彼女の恋愛・仕事・成長を縦糸に、人生のその時々に出会った女たちが語る「嘘の話」を横糸に織りなされる物語。―夏の別荘で毎晩ポートワインを飲みながら波瀾万丈の辛い人生を語るアイリーン。ところがその話はほとんど嘘で、彼女は結婚したことも子供を亡くしたこともない…。真実を知って打ちのめされるジェーニャ。しかし不幸のどん底に落ちた彼女を絶望から立ち上がらせたのも、無神経だが信心深い女の「嘘かもしれない話」だった。6篇からなる連作短篇集。
著者等紹介
ウリツカヤ,リュドミラ[ウリツカヤ,リュドミラ][Улицкая,Людмила]
1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、96年、フランスのメディシス賞とイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞、01年には『クコツキー家の人びと』でロシア・ブッカー賞を受賞した。また『敬具シューリク拝』でロシア最優秀小説賞(04年)とイタリアのグリンザーネ・カヴール賞(08年)を、『通訳ダニエル・シュタイン』でボリシャヤ・クニーガ賞(07年)とドイツのアレクサンドル・メーニ賞(08年)を受賞
沼野恭子[ヌマノキョウコ]
1957年東京生れ。東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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