出版社内容情報
海辺の小さな町で、少年は教師に恋をした。ひと夏の2人の記憶は、やがて沈黙の時間に包まれる――。本国ドイツでベストセラー、巨匠レンツの恋愛小説。
内容説明
ギムナジウムの講堂で行われている追悼式。飾られた遺影の中には、美しく、生徒にも人気の英語教師シュテラの微笑があった。悲しみに包まれた空間で、一人特別な想いを抱いて立ちつくす高校生クリスティアンの胸に、ひと夏の愛の記憶が甦る…港、船、海の風景に彩られながら回想を紡いでゆく、ドイツの巨匠レンツによる上品で清らかな恋愛小説。
著者等紹介
レンツ,ジークフリート[レンツ,ジークフリート][Lenz,Siegfried]
1926年、東プロイセンのリュク(現在はポーランド領)生まれ。第二次世界大戦中、海軍に召集されるが、戦争末期に脱走。捕虜生活ののちハンブルクに定住、ハンブルク大学で哲学や英文学を学ぶ。ジャーナリストを経て、1951年に『空には青鷹がいた』で作家デビュー。ドイツ書籍平和賞、トーマス・マン賞、フランクフルトのゲーテ賞、ゲーテメダルなど、多くの受賞歴を持つ現代ドイツ文学を代表する作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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