Crest books<br> ネヴァーランドの女王

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Crest books
ネヴァーランドの女王

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105900083
  • NDC分類 933
  • Cコード C0398

内容説明

17歳でオスカー・ワイルドの姪に知と性の興奮を教えられ、女優ディートリッヒとも浮き名を流した男装のレズビアン、“ジョー”・カーステアズ。彼女は、国際モーターボートレース英国代表であり、一世を風靡した「世界最速の女王」でもあった。後半生、莫大な遺産をもとに英領西インド諸島の小島を買い取り、“ジョー”と呼ばれて島に君臨し、人形を偏愛し、華麗な交友を繰り広げた。その波瀾に満ちた94年の生涯を描く―。

目次

女の子だったためしはない
えらく健全なチビ公
睾丸組織の移植手術
卵やハムも欲しいというの?
未知の資質
水面に叩きつけられたときは
やあ!こんにちは
男のようにみえた、たしかにね
どんな動きをみせるのか
ばかげたマネキン〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

139
1920年代 からの 英国女性 ジョー・カーステアズの生涯を描いた作品である。 華麗で奔放な カーステアズの人生が 生き生きと描かれる。 潤沢な遺産をもとに この時代を 生き抜いた ジョーの 勁さが逞しい。偏見と差別が まだ 強かったこの時代に ホエール島を買い取り、 君臨した ジョーは 何を夢見たのだろうか? 自由と解放を 地で 行った 女傑の 伝記だった。2019/06/09

timeturner

8
吃驚仰天、こんな人が実在したのか! 好き勝手に生きた幸せな人のはずなのに、ちょっと哀しい気持ちになるのはなぜだろう。でもでも、あんな金持ちになってみたいぞ。2017/01/26

tona

8
20世紀初頭と駆け抜ける男装のレズビアン、戦地を走る運転手であり、スピード狂で、女たらしで、小島の支配者。まさに、この時代の「男」を凝縮したような人物。この"ジョー"という人物像が、非常に面白い。ジョーが若い時分に崇拝していたというオスカー・ワイルドの姪ドロシーの話のインパクトが強かった。悲痛な幼少期を都合よく書き換え、30年以降は俗世から離れ自分だけの王国に引きこもって暮らす彼女はまさに永遠の少年。20世紀の初頭にこんな生き方をした女性がいたんだ!という点では非常に面白いノンフィクション小説だった。2015/03/18

mamiko_w

6
おもしろかった!『最初の刑事』は読んでいないけれど、ツイッターで書名を見かけ気になったので探して読んでみた。大富豪の家に生まれた男装のレズビアン、華やかな交友関係、モーターボートレースでの活躍、後半生ではカリブ海の島を買い取り「王国」を築く…と彼女の生涯を並べてみると女傑の一代記!痛快!という印象を受けるけれど違うんだな。正直ジョーみたいな人が近くにいたら困ってしまうけれど、妙に魅力的。そして哀しい。彼女の行動や言動を肯定も否定もせずに淡々と書いていく筆致もすばらしい。2011/11/14

dumpty

3
なんででしょう、読み終わった時ふと、秀吉のことを思い浮かべました。秀吉みたいに自分自身が一代で全てを築いたわけではないからあらゆるものに執着(ウォドリー卿は別)はないにしても・・・。ボートレースのこともホエール島のことも夢のまた夢か。2011/07/22

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