Crest books<br> 巡礼者たち

Crest books
巡礼者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105900076
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

表舞台とは無縁の人々に突然訪れる「人生の一瞬」。アメリカの新人文学賞をダブル受賞、インターネット書店アマゾン・コムの読者採点でも満点続出の、希有な短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

165
広大なアメリカに点在する、名もなき人たちの人生を 描いた短編集である。 自然とともに 生き抜く日々が 新鮮な 印象である。 著者のカウガールだった体験が文章の端々から 感じられる …感情を抑えた文体が 心地良い、 丹念で 哀しい、そんな短編集だった。 2019/06/04

chiru

119
普通の人々の普通の日々。その欠片を瑞々しく切り取った短編集。どのお話も小さいけど強いインパクトを残す。「花の名前と女の子の名前」「東へ向かうアリス」が好き♡「あのばかな子たちを捕まえろ」はタイトルどおり面白くて笑っちゃう‼ 人はすれ違ったり間違ったりするけど、大切な思い出を共有した確かな記憶を壊さないように抱えて生きている。理想と違う現実があるからこそ、愛おしい時間を切り取って「一瞬」に閉じ込めたくなるのかもしれない✨心が透き通っていくような、素敵な短編集でした✨★42021/05/01

chantal(シャンタール)

92
【第149回海外作品読書会】アメリカの市井の人々の何でもない日常を描いた短編集。それでもやはり日本とはちょっと違う日常であったりもするところがなかなか面白いんだけど。「巡礼者」にはそのままの意味の他に「新たな土地を目指す人」と言う意味もあるらしい。人は誰でも現状に満足はしていないのだろう。心のどこかで「ここではないどこか」を探しているのかもしれない。きっとどこかに自分だけの楽園がある事を信じて。2020/01/24

(C17H26O4)

80
アンソロジーで「エルクの言葉」は読んだことがあった。その雰囲気を想像して読み始めたらだいぶ印象が違う。良い意味で裏切られた。「エルクの言葉」も変わらずすごく好きなのだけれど、また違う良さのある作品ばかり。ふとエイミー・ベンダーを思い出した。ただし描かれているのは少女ではないし、赤裸々でもない。傷つきやすくて痛い人たちが親しみを持って描かれている。優しくて不器用な人たち。情けなくて恥ずかしくて。それが可笑しくて哀しくて。なんだか許されたような気持ちになってしまった。あー。好きだなあ。2021/02/03

ケロリーヌ@ベルばら同盟

51
読了後、タイトルの秀逸さに感嘆しました。表題作以下12篇の短編集。北米の様々な地域に暮らす市井の人々の模様を、一日或いは数時間といった、極めて短い時間で切り取った作品が殆どで(例外もあります)、淡々とした筆致故に、行間に語られぬ背景をかえって鮮明に感じさせられます。何所かに向かおうとしている者も、留まる者も、等しく生という旅路を往く者達。スタートをきったばかりでも、終着地を間近にしていても、愛しく、かけがえのない一瞬の営みがある。それらが巧みに掬い取られて、額入りの絵画を鑑賞したような読後感を持ちました。2019/01/22

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