出版社内容情報
奔放な同性愛、破滅的なギャンブル癖、ロンドン社交界での強烈なカリスマ・・・。ピカソと並ぶ20世紀最大の画家の、秘められた謎を明かす決定的評伝。
内容説明
ピカソと並ぶ、20世紀美術界最大の巨匠の一人といわれる画家フランシス・ベイコン(1909~1992)は、欧米での熱狂的人気に比して、日本では驚くほど知られていない。20世紀前半、抽象絵画が美術界を席巻する中、ベイコンは具象的で、しかも一目でベイコンとわかる独特のタッチでデビューし、以後スキャンダラスなモチーフ(暴力、同性愛、法皇など)を描き続けた。だが、しかし、それは何故だったのか…?あらゆる資料を駆使し、ベイコンの友人でもあった美術評論家の著者が、愛情に溢れると同時に容赦ない筆で暴き出す、華麗にして破滅的、粗野にして高貴な画家の、決定版的評伝。
目次
第1部 一九〇九‐四四(生まれと教育(一九〇九‐二六年)
海外経験ベルリンとパリ(一九二六‐二八年)
短い修行時代(一九二八‐三三年) ほか)
第2部 一九四四‐六三(父親像と磔刑図(一九四四‐四六年)
新たな地平(一九四六‐五〇年)
復讐の女神に追われて(一九五〇‐五四年) ほか)
第3部 一九六三‐九二(「俺みたいな輝かしいバカ」(一九六三‐六九年)
パリでの栄光(一九六九‐七二年)
死者のための哀歌(一九七二‐七五年) ほか)
著者等紹介
ペピアット,マイケル[ペピアット,マイケル][Peppiatt,Michael]
1941年、イギリス生まれ。1963年、ケンブリッジ大学で主宰していた雑誌『ケンブリッジ・オピニオン』のための取材を通じてベイコンと知り合い、以後30年間にわたって親交を結んだ。卒業後はパリに移り住み、『ニューヨークタイムズ』紙と『ファイナンシャルタイムズ』紙の美術通信員を務め、多くの英米雑誌に寄稿することで美術評論家としての地位を築いた。1978年に雑誌『アートインターナショナル』のシニア・エディターに任命され、1986年には同誌の編集長兼オーナーとなった。現在は、ベイコンをはじめとする展覧会のキュレーターとして活躍中
夏目幸子[ナツメサチコ]
1969年、和歌山県生まれ。大阪外国語大学助教授。京都大学・パリ第四ソルボンヌ大学文学博士。また、『ジャコメッティと矢内原』(Giacometti et Yanaihara、L’Echoppe、2003)、「ベイコン シェリング レリス」(Bacon Schelling Leiris、L’infini、Gallimard、num`ero87、´et´e 2004)など、フランスを中心に海外でも論文を発表するなど、気鋭の研究者として活躍している
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