内容説明
マキャベリは、「信頼を持って、相手を誉めよ」と言った。ロミオは、ジュリエットにひたすら甘い言葉をささやいた。出世にも、恋愛にも、交渉にも、おべっかは大切なコミュニケーション手段のひとつ―これこそ、歴史が教える真実なり。人間の歴史を通じて、さまざまに使われてきたおべっか・お世辞の数々を聖書、プラトンからアカデミー賞、現代アメリカ政治まで世界史的・科学的に分析する、読んで得する教養本。
目次
第1章 誰にだってヒエラルキーがある
第2章 あの世にも持っていけるさ
第3章 称えよ、さもなくば…
第4章 非民主的なおべっか
第5章 ロマンチックなおべっかの発明
第6章 宮廷人のためのおべっかガイド
第7章 アメリカ的透明性
第8章 いかにしておべっかは人を動かしたか
第9章 おべっかの科学
第10章 現代的おべっかの都
終わりに 悟られずにおべっかを使う方法
著者等紹介
ステンゲル,リチャード[ステンゲル,リチャード][Stengel,Richard]
ニューヨーク生まれ。1977年プリンストン大学卒。ローズ奨学生として英国オックスフォード大学で歴史と英語を修める。タイム誌のライター兼編集者となり、文化、政治デスク、タイム・ドット・コム編集長などを歴任後、現在は同誌の政治問題の主任を務める。他に政治コメンテーター、プリンストン大学講師、元民主党大統領候補ビル・ブラッドレーのアドバイザー兼スピーチ・ライター、「ニューヨーカー」「ニューヨーク・タイムズ」などへの寄稿など、広く活躍している。2004年には国立憲法センターの代表兼CEOに就任するが、タイム誌での仕事は継続する
中原聡子[ナカハラサトコ]
福岡県生まれ。上智大学外国語学部卒業。出版社勤務を経て、英国に暮らした後、通訳、翻訳家として活躍中。東京都在住
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感想・レビュー
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- 和書
- ゴシックの本質