内容説明
2001年9月11日、世界貿易センタービルは崩壊する。窓外には落ちる人影。凍りつく時間。狂乱と混沌。愛人をつくり、ポーカーに明け暮れ、何かから逃走するように生きてきたエリート・ビジネスマン、キースはその壮絶なカタストロフを生き延びる。妻と息子の元に帰った彼は新しい生へと踏み出すかに見えたが―。現代アメリカ文学を代表する作家が初めて「あの日」とその後を描く。全米の注視を浴びながら刊行され、大きな話題を呼んだ「あの日」への返歌、新たなる代表作。
著者等紹介
デリーロ,ドン[デリーロ,ドン][DeLillo,Don]
1936年、ニューヨークのブロンクスで生まれる。71年、『アメリカーナ』でデビュー。85年に『ホワイト・ノイズ』で全米図書賞を受賞、88年、『リブラ 時の秤』が全米ベストセラーとなり、名実ともに現代アメリカ文学最大の作家となった。97年、大作『アンターワールド』が全米図書賞の最終候補に。以後毎年のようにノーベル文学賞候補としてその名が挙がる
上岡伸雄[カミオカノブオ]
1958年東京生まれ。学習院大学文学部教授、アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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