内容説明
１９６７年から１９７２年まで６年間にわたって行われたアポロ計画。そのミッションの間、宇宙飛行士は高級写真機ハッセルブラッドで数多くの写真を撮影していた。そのうち約２０点は報道写真として公開されたが、複写につぐ複写であったため、クオリティは無惨なほど劣化していた。また、ＮＡＳＡが門外不出とした膨大な未公開のオリジナル写真は、四半世紀の間、ＮＡＳＡの低温保管庫で誰の目にも触れることなく長い眠りについていた。本書は、４年の歳月をかけ、３万２０００点から厳選された１２９点のオリジナル写真によって、ロケット打ち上げ、着陸、月面活動、離陸、地球への帰還―と人類初の月面旅行を時系列に再構成した空前絶後の写真集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
42
古書店にて購入。家宝にしたい一冊。特に９０～９１Ｐのパノラマ的に撮られた月面が何とも言えず良い（９４～９５Ｐも）しかし、アポロ11号が月に行ってから、いまだに、どの国も月面着陸をしていない。オバマ大統領は火星着陸を断言していたが、是非とも実現させていただきたい。火星に人類が降り立つところを死ぬ前に見てみたい。2013/05/22
greenish 🌿
22
リゾナーレ八ヶ岳「Book＆Cafe」にて読了 ---1967年から1972年まで6年間にわたって行われたアポロ計画。30年の時を経てNASAが公開に踏み切った、ロケット打ち上げから帰還までの全記録…。大気のない月面で活動する飛行士たちは遠近感が消失し、まるでミニチュアのような姿に見えます。モノクロームの荒涼とした月面は、それは美しい造形となって迫ってきます。宇宙空間にぽっかりかぶ地球は、慈愛に満ちたブルーの煌き。この広大無辺な宇宙に生かされている…小ささと大きさを感じる写真集でした。蔵書に加えたい！ ⇒2016/03/15
Tomokazu Kumada
22
1967～1972年までの6年間にわたって行われたアポロ計画(人類初の月への有人宇宙飛行計画)。そのミッション中に宇宙飛行士が撮影した写真の数々は報道写真として公開された約20点を除いて、誰の目にも触れられず四半世紀の間長い眠りについていました。この写真集は写真家「マイケル・ライト」を中心にした人々によって４年の歳月をかけて、32000点から厳選された129点のオリジナル写真により、ロケットの打ち上げ→宇宙遊泳→月軌道への到達と周回→月面着陸と探査→地球軌道周回→着水→生還という流れで構成された写真集。2013/02/24
miwmiw
11
装丁も写真もとても素晴らしいです。本のサイズも小さめで好きです。月の写真だけだと思っていたら、月と、月を目指す宇宙飛行士の写真で魅き込まれてしまいました。かっこいい本です。2011/04/20
ローリー
10
図書館で借りました。今まで何度か買おうかどうしようか迷ってきましたが、ふと図書館で見つけて借りまして、ゆっくり堪能しました。今まで望遠鏡で見てきた月の、鮮明で迫力ある姿がここにはありました。モノクロがほとんどなのが残念でしたが、それだけに陰影のコントラストは素晴らしく、何枚かあるパノラマ写真なども臨場感たっぷりでした。写真それぞれに解説があればな～、と思っていたら最後にアポロのデータや解説とともに写真それぞれの説明もありまして、それと見比べながらもう一度眺めました。例の13号の時の写真まであります。2013/02/18
