内容説明
ストーカー、レイプ、ドメスティック・ヴァイオレンス、殺人を犯す子供…突然に襲いかかる理不尽な暴力は避けようがない―。この「常識」は間違いだと主張するのは、アメリカの防犯コンサルタントの第一人者である著者。企業や政府の要人、映画スター、ミュージシャンなどのクライアントを抱え、O.J.シンプソン事件でも検察の捜査に協力した辣腕コンサルタントが、これまでの経験と実績を初めて集大成したのが本書です。暴力犯罪の前には必ずそれとわかる前触れ、危険信号がある、犠牲者にならないためにその危険信号をどう察知すべきか…。被害者の具体的なケースで学ぶ現代人の必携書。
目次
そこにある危険
直感に耳を傾けよ
だれもが犯罪者になれる
危険を回避するために
人間関係の予測
暴力をどう予測するか
殺すという約束
しつこく、ひたすらしつこく…
「クビにしたら殺すからな」
夫に殺される妻たち〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
31
日本も物騒だとは言われますが、やはり米国には及ばない。米国のセキュリティ専門家の本で、相手は銃器類所持が当たり前、相手が成功率の低い刃物を使ったとさらっと書いてあったりとか。でもメインは護身術ではなく此奴ヤベぇという直感の「恐怖」と向き合う話だったりする。その直感はどこから来たのか、何故その直感をなあなあで誤魔化して被害を受けてしまうのか。または必要以上の不安が内心の目的を誤魔化し、真の恐怖の直感をも鈍らせる件には結構心当たりが…。当事者となるとテンパってしまう時にこの本の知識の助けがあれば、と思います。2018/11/25
もちもちかめ
23
アメリカのセキュリティ専門家が書いたすごい本。FBIの人が書いた危険な人たちの本で紹介、イヤ絶賛されてたので読んだ。にゃるほど。これは絶賛。恐怖と不安を分けるべき。本物の恐怖は、自分を助けてくれる。本当にヤバければ絶対解る。自分の感覚を信じること。訳もなく怖いとかこの人嫌いとか、強烈に感じるものだから。日頃から心配不安から怖がっていてはダメ。本当に危険なときに恐怖メーターが振りきれてて役に立たなくなる。自分が人生で恐怖を本当に感じたとき、死の危険があったような、を思い出すと、本物の恐怖がなにか掴める。2018/02/28
さとう
3
抜粋。危険を回避するために:仲間意識の押しつけ、親切と善良はイコールではない、余計なことをしゃべる、レッテルを貼る(いささか批判的な表現を使ってレッテルを貼りそれに反発させるように仕向ける)、高利貸し(相手があなたを手伝おうとするのはそれがあなたへの貸しになるからである)、頼みもしない約束(頼みもしない約束をする相手は自分から疑わしいと告白するようなものである「なぜこの人は私を納得させる必要があるのか?」、ノーの無視(ノーの無視をする相手はあなたをコントロールしようとしている相手である)2015/12/30
mochi_u
3
以前に知人が勧めていた本です。タイトル通りの内容で、特に女性にあてて書かれています。脅迫やストーキング、DVや職場での暴力などから身を守る方法を、実例を交えながら解説しているのですが、危険の予測について書かれているので、犯罪者達の心理の見本市のようです。危険を察知した本能がもたらす恐怖を信用することを始めとして、危険な人物への対処法を教えてくれるこの本は、実用書としても十分に有用な上に、理解しがたい彼らの行動原理を知る為の資料としても、使えると思いました。2015/01/22
ロク=デモス・ナオ
3
すごく面白いし、実際的でためになる。2013/10/10