キスト

キスト

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  • サイズ B6判/ページ数 79p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105367015
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

屍体のもつ圧倒的なエネルギー、最も聖なる力に導かれて私は“彼”に恋をした。そして秘密のエクスタシーの日々。あの事件が起るまでは…カナダの新鋭が描く衝撃の究極の愛。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

35
#日本怪奇幻想読者クラブ 少女の頃から死体(動物)を愛した主人公は、葬儀社に職を得て人間の死体との愛の行為にのめり込んでいく。一方彼女を愛した生きてる男マットは当初から彼女にすべてを打ち明けられていたが、生きている自分は彼女から本当の愛を得ることはないと気づき、次第に病んでいく。自分がなぜ死体を愛するかが美しく綴られる。映画化された映像をふんだんに使い、幻想的な大人の絵本のような本に仕上がっている。原題は'We so seldom look on love' 読友様が言及していたので読みたくなった本。2021/08/20

くさてる

3
いわゆるネクロフィリア(死体愛好症)の女性と、彼女を愛する男の物語です。そういう性癖を持って生まれた女性の生活と人生を、グロテスクではなくシンプルに、むしろ淡々と語ります。それを分かる、と云ったら嘘になる。でも、「生まれつく」というものには、誰にでも思い当たることはあるはずで、その「生まれつく」ものの種類に違いはあれど、それが己に与える影響とどう折り合って生きていくかということを考えたことがあるひとならば、この女性の諦めと受け入れを「分かる」部分は、あるんじゃないかなと感じました2005/04/15

ハルトライ

2
屍体とキスをして、屍体の上で踊るのが好きという、大変に倒錯した性癖を持つ女性の物語。怪奇小説にも近いところがあり、話のあらすじ自体は本当に他の怪奇小説に存在してそうなものだ。が、実のところテーマとしては屍体や倒錯した癖のようなものではなく、もっと根源的な、「生」というものについてこの著者は描きたかったのだろうと思う。生と結びつく意味での「性」もしかりだろう。「性」と「生」から最も離れている「屍体」に「生」と「性」を見出すことで、「生」の神秘性を浮かび上がらせようとしたということなのだろう。2014/07/29

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