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内容説明
1995年2月、“女王陛下の銀行”が一夜にして崩壊した。巨額損失1300億円。不正取引と隠蔽工作の日々…。すべてを明かす、スリリングな「犯罪者の告白」。
目次
プロローグ コタ・キナバルの週末
1 ロンドン時代
2 ベアリングズ入社
3 運命のエラー・アカウント88888(ファイブ・エイツ)
4 内部監査 93年~94年
5 増えつづける損失 94年
6 さもなくば破滅か 94年11月、12月
7 文書偽造 95年1月~2月6日
8 誰も私を止めなかった 2月6日(月)~17日(金)
9 シンガポール脱出 2月20日(月)~23日(木)
10 逮捕 2月27日(月)~3月2日(木)
11 幹部の弁明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこ焼き
0
成り上がり者、または今まで失敗することのなかったエリートは自分の立場を失うことを避けるために、あらゆる失敗を隠し自らを守り通す。ばかにされるような基本的な質問に、物事の本質は潜んでいるものである。政府は自分の誤りを決して認めようとしない。かつ記者は政府となれ合いをしているので政権にマイナスなことを言わない。長く政権にとどまるとそれに対して恋々とするようになる。2016/06/25
ぴぃおう
0
面白かったです。イギリスの老舗銀行をつぶした一人の銀行家の自伝。中産階級の家庭からエリート銀行員まで上り詰めた一人の若者が、些細な損失を隠してしまったことからどんどん転がり落ちていく。彼が『金』ではなく『数字』としてしか語っていなかったのが印象的でした。2014/06/01
白隠禅師
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損を隠し通してだるま式に増えていく過程がよく分かる。損をしたのは 全て他人のせいにしてるのはどうかと思うが銀行としてもあまりに杜撰だ。 あまりに損がでかすぎて認めたくないという気持ちがそうさせたのではないか。 投資家にとって損切ができるかどうかは他人事じゃないね。2012/10/27
ぬーまん
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金融会社の破滅の原因はどれも同じように見える ・マネジメント側の能力、責任、行動力の欠如 ・当事者の自己正当化、慢心、損を切る勇気のなさ →会社は1人のミスがその1人で止まることなどそうそう無い。つまり組織人としての行動した結果のミスは組織に影響を及ぼす。だからこそ属人的な組織は弱い。人はミスをするし、弱い存在であり、それをカバーし、チェックし、マネジメントするのが組織としてのチームの役割であり、その仕組みが不十分で不適格、旧式の場合、破綻する。2022/04/03
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