内容説明
辣腕弁護士トニーのもとに持ち込まれた依頼は、高校時代の親友でスポーツ競技のライバルでもあったサムの弁護だった。いまやレイクシティ高校の教頭となっているサムは、教え子の女子高生マーシーと関係を持ったあげく、殺害した疑いをかけられていたのだ。トニーの脳裡に甦ったのは、彼自身が28年前に恋人アリスンを殺したとして無実の罪を着せられ、苦悩した悪夢のような日々。苦い思いを噛みしめつつ、故郷の町に舞い戻ったトニーは、絶対不利な裁判を水際立った弁護で強引に評決不能へと持ち込もうとする。だが、裁判が進行するにつれ、パンドラの匣のように封印された彼自身の過去の悪夢が、事件に重くのしかかってくるのだった。すべての真相を知りながら沈黙をつらぬく殺人者の正体とは?かくして、真実をめぐって静かなるゲームが繰り広げられることになった―。法廷サスペンスの鬼才が心血を注いだ、追憶と懊悩の人間ドラマ。
著者等紹介
パタースン,リチャード・ノース[パタースン,リチャードノース][Patterson,Richard North]
1947年、カリフォルニア州バークレー生まれ。オハイオ州法務局、ワシントンD.C.の証券取引委員会を経て、アラバマ州で法律事務所に勤める。そのかたわらアラバマ大学の創作コースで学び、’79年に『ラスコの死角』でデビュー。アメリカ探偵作家クラブ最優秀処女長編賞を受賞する。『アウトサイド・マン』(’81)、『サイレント・スクリーン』(’85)と、弁護士業を続けながら作品を発表するが、’92年に発表した『罪の段階』が商業的な成功を収め、専業作家となる
後藤由季子[ゴトウユキコ]
東京生まれ。英米文学翻訳家
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