内容説明
われわれは頭脳を獲るのだ―一九四五年六月、八四名の優秀な人材が連合国側に移され、東西ドイツに二つのツァイスが生まれた。顕微鏡、望遠鏡、カメラ…ドイツの科学技術を象徴する最高の光学企業が苦難の道を歩み始める。ナチス時代の弾圧、東西分割、そして再統一。激動の百年を支えた科学者と経営者を描く歴史ドラマ。
目次
われわれは、頭脳を獲るのだ
オプトン光学工業オーバーコッヘン
分割
谷間の野原に育つ工場
政治は運なり
エルンスト・アッベ
顕微鏡
カール・ツァイス財団
後継者
プラネタリウム〔ほか〕