内容説明
なんでクリスマスなんてあるのかしら?すぐに新年でいいじゃない、どうせなにも変わらないんだから!汽車を投げたりテディ・ベアの目玉を取っちゃったり、そんな「わるい子」アイヴィの家に、いたずら妖精のアーベンがやってきます。彼女を「いい子」にするために―?世界的な短篇の名手が贈る、心温まるクリスマス・ストーリー。
著者等紹介
ムーア,ローリー[ムーア,ローリー][Moore,Lorrie]
1957年アメリカ・ニューヨーク州グレンフォールズ生まれ。コーネル大学創作科大学院修了。85年、処女短篇集『セルフ・ヘルプ』(邦訳・白水社)でデビュー。短篇「ここにはああいう人しかいない」(新潮社刊『アメリカの鳥たち』所収)でO・ヘンリ賞を受賞。現代アメリカ文学を代表する作家のひとりとなった。現在ウィスコンシン大学英文科教授
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感想・レビュー
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tokotoko
39
とても季節はずれな本ですが、「涼しくなってイイかも!」って借りてみました。サンタクロースがプレゼントを作る「工房」を持ってるって知ってますか?その工房の職人のアーベンという妖精が主人公です。見かけは妖精のイメージからかけ離れた、くたびれたオジサンです。でも中身は意外とオチャメで、イタズラ好き!そのためサンタに怒られ、うっかりイブに下界に置いてきぼりに・・。そこで出会った悪ーい女の子アイヴィとの1年の物語です。アイヴィ、なかなかのツワモノです!でもこんな2人の1年、ぜひのぞいてみてね!最後はホロリときます。2014/08/03
吉田あや
23
北極に住んでいる腕のたつオモチャ職人だけど、いたずら好きであまのじゃくな小さなエルフのアーベン。クリスマスの夜にとっても悪い女の子アイヴィのお家にアーベンが忍び込んでいることを知らないサンタさんに置き去りにされてしまって…。自分でもどうしたらいいのか分からない寂しさを心に抱えて悪い子になってしまったアイヴィ。サンタさんの忘れ物から生まれた、2人の心が生み出す少し切なくて、あったかいクリスマスの魔法のお話☆2013/12/16
mizuha
21
投げやりな態度で、仲間に迷惑をかけるエルフのアーベン。クリスマスイブの夜、サンタのソリから抜け出して、”悪い子”アイヴィの家に置いてきぼりにされてしまう。サンタさんに会えるのは次のクリスマスイブ。でも、悪い子のところにはサンタさんは来ないんじゃない?クリスマスイブから始まる、掛け替えのない一年の物語。2014/12/26
木漏れ日の下
15
自分の才能に酔いしれ傲慢になってしまった妖精エルフのアーベン。あるクリスマスの日、サンタのソリに乗り遅れ『悪い子』の家に置いていかれてしまう。来年のクリスマスに迎え来てもらえるように『悪い子』のアイヴィをサンタさんが必ず来てくれるように『いい子』になってもらおうと試行錯誤します。アイヴィは本当に悪い子なんでしょうか?アーベンはサンタの元へ帰れるのでしょうか?最後はほろりとさせられるお話でした。2018/11/25
がいむ
15
近所の図書館でおすすめ。網中いづるさんのやわらかい雰囲気の表紙にひかれて借りました。いたずら好きであまのじゃくな妖精といたずら好きでお行儀の悪い女の子との物語。モノクロのイラストもリズミカルだけど、カラーの挿絵4枚がとてもすてきです。2011/12/25