白い犬とワルツを

白い犬とワルツを

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784105307011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ここに描かれた老夫婦のあいだにも生涯をかけたロマンスがあった。その片方が欠けたとき、残された者は、どのような死を迎えればいいのか―。孤独な人生の同伴者として老人の生をじっと見守る白い犬とは。幻想的なこの小説には、真実を越えた真実がある。痛いほどにやさしい詩的小説世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

洋書好きな読書モンガー

13
ジョージア州の80歳の老人サム。妻に先立たれ、一人暮らしのサムの元に白い犬が現れる。亡くなった妻と昔に飼った犬なのか周囲の人には見えない。60年ぶりに同窓会におんぼろトラックで行くサムは映画ストレイ・ストーリーの草刈機で兄に会いに行く老人を思い出した。亡き妻との思い出が美しい物語。2025/01/01

清水勇

5
アメリカジョージア州の70年代の田舎町を舞台に最愛の妻を亡くした80代の頑固な男性の物語。最初は5人の息子や娘や孫に心配されることに反発する主人公に対して孤高を愛する古き良き時代のアメリカ人を彷彿とさせたが、読み進めるに従って彼が亡き妻の思い出を噛み締めながら、しかし家族の誰にも共有せずに自分の生き方を貫こうとする姿勢に心温まる思いを感じた。著者が自身の父に主人公を重ね優しさで包んでいるからかもしれない。80年代にアメリカ東海岸出張時可愛がってくれいろいろな面て非常に世話になった素晴らしい方を思い出した。2022/01/30

スズシロ

0
これを読んだら、一人暮らしをしているばあちゃんに会いたくなった。2012/09/09

みゃんこ

0
最愛の妻に先立たれ、子ども達に見守られながら一人暮らす老人サムの前に突然現れた白い犬。何故か、犬はサムにしか姿を見せない(見えない) サムは、亡き妻との思い出の地に白い犬と共に愛用のトラックで旅に出る。 子ども達の愛情、サムの悲しみのなか、全編に漂うどこか爽やかな空気感、懐かしさのようなものが読んでいて心地よく、こんな余生も悪くないなと思わせてくれる。 人は誰でも最後は一人だ。でも、愛し愛された記憶、思い出はいつまでも残るのだと。最後は、サムと白い犬が一緒に仲良く踊っている姿が浮かぶようなラストだった。2024/09/28

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