内容説明
海や星や太陽に抱かれ、いつも幸せに満ち溢れていた。あの「船」が来るまで―。大自然の中で暮らす姉と弟、その家族のひかり輝く愛を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょうこ
5
こういう小説が読みたかったんだ!と1年のはじめに出会えた私にとってのラッキー本。姉(朝の少女)と弟(星の子)代わる代わるの語りで章が進む。母と父と住む家はひと部屋しかない。屋根も風で飛ばされてしまう。ひとつの場所で寄り添う家族のやりとりを読み進んでいると、もしかしたら人間ではなくアナグマの家族かもしれない、などと思うほど、プリミティブなのだ。ゆえに、姉と弟の声が、心の揺れがしっかりと聴こえてくる。感性と自然と身体、家族の情愛にあふれている。戯曲にできる。舞台で見たい。灰谷健次郎さんの訳も後書きもいい。2023/01/31
季秋
1
最後の最後でガツンとハンマーが落ちてきた気分だ。この家族の感覚はとても自然で忘れている何かを思い出させてくれる。2018/06/08
Nob
1
何で読んだんだっけ ★2013/04/22
-
- 和書
- 正岡子規と万葉集