内容説明
ロックとセックスに彩られたストリートから清冽で激しい「青春の物語」がほとばしる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れると
4
韓国小説の翻訳(最初にネットで見かけたとき、著者名が漢字で、訳者名がなくて日本の小説かと思った。図書館で借りる前にやっと気づいた)。音楽とか性的なこととか、ちょっと村上春樹を思い出すかな(そういえばブローティガンが引用されていた。村上春樹というよりアメリカか)。韓国の小説を初めて読んだけど、日本の小説よりも乾いている感じ? 主人公はソウル五輪の年の予備校生だけど、けっこう大人っぽい。高校時代は詩を書いていたり、難しそうな本をずいぶんと読んでいたり。政治とか「情報」とかも、韓国な感じかな。2018/01/20
phlooi
1
1969年生まれの韓国の浪人生の青春。音楽と酒とセックスと、こんなに日本と変わらないんだ…と思ったけど、ドロップアウトが許されない、そこはやっぱり韓国社会。でも、ささやかなドンデン返しのラストに希望がみえる。「日本の読者への手紙」と題された後書きで、韓国文化と若者の姿に理解を求めながら日本に歩み寄る著者の穏やかな文章にグッとくる。2022/09/08
kozawa
0
民主化の激動の文化変化時に生まれた当時の韓国にして現代的性を小説にした その後LIESに続くのだと2010/08/14
phlooi
0
phlooi 新潮社から出版本なのに、検索しても出てこなかった(著者のwikiはあったけど)。1969年生まれの韓国の浪人生の青春。音楽と酒とセックスと、こんなに日本と変わらないんだ…と思ったけど、ドロップアウトが許されない、そこはやっぱり韓国社会。でも、ささやかなドンデン返しのラストに希望がみえる。「日本の読者への手紙」と題された後書きで、韓国文化と若者の姿に理解を求めながら日本に歩み寄る著者の穏やかな文章にグッとくる。2022/09/08
なまにく
0
ソウル五輪の年の予備校生の話。読み切れるか不安だったけど、素直な主人公を見届けたい気持ちがあり、意外にはやく読むことができた。2021/03/20