出版社内容情報
人生は衝突コース――道連れは、怪しく美しい美人母娘。メキシコのゴミ捨て場育ちの作家の過去への旅。巨匠アーヴィング、最新長篇!
内容説明
フワン・ディエゴとルペの兄妹が肌身離さず抱えているコーヒー缶には―教会で突然こと切れた母と、ルペの初恋のアメリカ人兵役拒否者、死んだ子犬、教会の聖母像のもげた鼻、それらぜんぶの―遺灰が入っていた。“驚異のサーカス”にライオンの読心術師として迎えられたルペは、自分と兄の未来を予見して、ひそかにある行動を決意する。ルペの死後、思いがけないカップルの養子となったフワン・ディエゴは、アメリカで新たな人生を歩みはじめる。40年後、54歳のフワン・ディエゴは、雪のニューヨークから香港を経てようやくフィリピンに到着。創作科の元教え子で現地の人気作家となったクラークに鬱陶しいほど歓待される。リゾートに滞在するフワン・ディエゴの前に、謎のセクシー母娘がまたもや出没。現在と過去を行きつもどりつする作家の旅は、いったいどこへ―?デビューから半世紀、ひとの一生をまるごと描き、現代文学を切り拓いてきたアーヴィングの、14作目の最新長篇!
著者等紹介
アーヴィング,ジョン[アーヴィング,ジョン] [Irving,John]
1942年、アメリカ、ニューハンプシャー州生まれ。プレップ・スクール時代からレスリングに熱中。ニューハンプシャー大学、ウィーン大学等に学ぶ。65年よりアイオワ大学創作科でカート・ヴォネガットに師事。68年『熊を放つ』でデビュー。映画化された『サイダーハウス・ルール』では自ら脚本を手がけ、アカデミー賞最優秀脚色賞を受賞。デビュー以来半世紀、19世紀小説に範を取った最大な小説をつぎつぎと発表。現代アメリカ文学を代表する作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
NAO
りつこ
キムチ
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん