監獄の誕生 - 監視と処罰

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  • サイズ B6判/ページ数 318,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105067038
  • NDC分類 326.52
  • Cコード C0036

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

32
30年前にこの本を読んだ時の驚きが今も忘れられない。 網の目のような監視網と緩やかな処罰=規律と訓練。 まさに、そのとき僕が働いていた職場そのものだった。 僕はすぐにそこから逃げ出したが、監視の網の目は至る所に張り巡らされているのだった。 この本は、夢中で読んだのに、「言葉と物」はどうしても挫折してしまうのは、何故だろう?

きいち

32
いやあ、時間がかかった…冒頭の、ルイ15世暗殺未遂犯への残酷な死刑描写にはじまる刑罰の記述にどうしても興味が持てずにながいことうろうろしてしまっていたからなのだが、その様相は途中で大きく変わる。一人ひとり工夫をこらした身体刑から拘禁年数というみんなが同じ量的な尺度で処理される監獄への転換が、兵営、学校、病院、そして工場という近代の社会のあり方とリンクしている、との記述のあたりからはほぼ一気。この規範化の流れ、ビッグデータのコントロールっぷりじゃない?と、今の話としか思えなくなる。いやはや、さすがフーコー。2015/07/12

chanvesa

30
「監視をおこなう階層秩序の諸技術と規格化をおこなう制裁の諸技術とを結び合わせるのが、試験である。…権力の儀式と実験の形式とが、また力の誇示と真実の確立とが、試験のなかに集まって結びつく。(188頁)」パノプティコンという支配モデルとその手法である試験。指摘としては興味深いが、現実の社会にすべてこの指摘を当てはめるのも、納得しきれない。198頁のペスト対策と秩序化。この延長で、ついこの前のコロナ対策を見ることはできない。ワクチン対策を規律・訓練と言い切れない気がする。では何であったのかはわからないが。2023/11/26

かんやん

23
公開される残酷な身体刑(車裂き、火炙り、八つ裂き等)は、フランスにおいて18世紀後半から19世紀初頭にかけて姿を消してゆき、代わって非公開の身体拘束・閉じ込め(監獄)が主な刑罰となる。かつては代理的な罰(女性・老人等、ガレー船での苦役に適していないとか)であった監獄がなぜ主流になったのか。歴史家はそこに人間主義を認めるが、著者はそこに君主制の衰退とブルジョワ階級の台頭を読み取る。資本主義は資本の蓄積のみならず、人間の蓄積によって可能になる。そこで現れるのは、規律・訓練の体系である。学校、軍隊、工場、病院、2018/11/27

鬼束

18
見世物としての身体刑の後に現れた監獄という秘密裡に行われる刑。そこでは訓育を通して人間の身体を規範に沿うように再形成するということが目的とされる。そのメカニズムは軍隊をはじめとして、教育の場まで敷衍され、従順で、自己監視的な身体を持つ人間が生み出される。また、規範からはみ出た人間を異常者とすることによって、彼らを研究対象とするような心理学をはじめとする人文諸科学、医学の発展までもが促される。自らも同性愛者として、規範の外にいたフーコーであるからこそ、このような社会機構を解剖することができたのだろうと思う。2014/04/15

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